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高校受験に失敗したのでVtuberで才能を発揮します!  作者: 楪桔梗
第七章 ゴールデンウィーク!!!!

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オフコラボ feat.レベッカ・カタストロフィー #9『料理』


他人の家のキッチンを使うなんて初めてだな~。


今日掃除したおかげで、台所もしっかり綺麗になってるし!

冷凍保存されていたおかげで、消費期限は過ぎてるけど、日数的にあまり問題はない!

お皿はしっかりとしまわれていたおかげで、そこまでの汚れもないけど、念のために洗っておいた方がいいかな。

あと料理道具も。


「ヤマト、何時間くらいで出来そう?」

「一時間くらいで出来ると思います」

「分かった。その間に私はゲーム進めておくね」

「え、休まなくてもいいんですか?」

「うん、今お風呂入れてるし、私暇だから。それに、地理と公民の二つはヤマト得意じゃないんでしょ? だったら私がやっとくよ」

「ありがとうございます!」


レベッカさんはそのまま、パソコンの前に座り配信を再開する。


レベッカさんの配信部屋はリビングにあるのを見た時、少し驚いたけど、部屋が汚かったことを考えるとリビングがある方に納得いってしまった。


『はいということで、ここからは私一人で配信進めていくね!』


そのせいもあって、配信しているレベッカさんの姿が見えるし、僕もしゃべり方に気を付けないといけない。


「さてと、最初は鶏肉に塩コショウ!」


コンロの下の棚の中にちゃんと塩コショウがあった。

賞味期限は問題ない!


ついでにジップロックもあったので、この中に鶏肉を入れて、塩コショウを入れてからしっかりと振る!


これでお肉全体に塩コショウが振りかけられる!


次に小麦粉お肉に絡めるために袋の中に小麦粉も投入してよく振る!

これでちゃんとお肉全体に絡めることができたかな?


あ、今のうちに油で揚げる準備もしておこう。

あ、でも油鍋がないんだ。


……仕方ないか、フライパンはあるし、あげる代わりに焼くことにしよ。


フライパンの上に油を敷いて、放置。


次は卵をお椀で溶かした後に、小麦粉付き鶏肉を入れてから、一個一個絡めていく。


絡めたお肉はそのままフライパンに直接入れる。

火を通してしっかりと上げていかないと……。


ここまでの過程で20分くらいかな。

お肉全体に塩コショウを絡めるのと、小麦粉を絡めるのに少し時間かかっちゃった!


「レベッカさん。お風呂大丈夫ですか?」

『あー、そろそろかな、ということでみんな! 私はお風呂入ってるから、ヤマトがご飯作ってるときの声だけでも聴いてね!』

「いや、僕料理するときはあんまり声出しませんよ」

『じゃあ声出しながらやってみようか!』

「……はぁ、分かりました」

『よし! それじゃあここにカメラ設置するからみんなの前で料理してね! こっちの方に配信画面置いておくから! それじゃあお風呂に入ってくるね!』


レベッカさんは無茶ぶりだけを言い残し、浴室へと向かった。


配信画面にはたくさんのコメントと、フライパンでお肉を焼いている様子が写っていた。


それにしても声を出せってどういう風にすればいいのかな?

クッキング番組みたいにする? 


でも、クッキング番組ってあんまり見たことないんだよね。

というよりかもレベッカさんどうやってこの映像を配信画面に乗せてくれたんだろう。


後でやり方聞こうかな。


『というわけで皆さま、今お肉を焼いている状態なのでその間にたれを作っていきたいと思います!』



おお!

ヤマトの声!

ヤマトの手ってやっぱり綺麗!

手だけじゃ、男の子か女の子かわからん!

や、ヤマト様の手! 美しい!



『まずは、醤油を大さじ2杯。次に砂糖を大さじ2杯、最後に酢を大さじ1杯入れます。いつもはチキン南蛮用の三杯酢を入れるんですけど、この家にはなかったので普通の三杯酢で代用します。多分、宮崎以外には売ってないんじゃないですかね?』


都会のスーパーに行ったことないから分からないけど、兄さんの家には置いていなかったから多分ないんだと思う。

そう言えば、父さんたちが年末に帰ってくるとき、毎回チキン南蛮用の三杯酢を買って帰ってたっけ。

じゃあ東京にもないのかな……。


『これを鍋に入れて熱を入れます。砂糖が溶けるまでかき混ぜながら熱しましょう』



醤油に酢ってしょっぱくならない?

砂糖が甘みを付け加えるのか!

隣の肉がおいしそう!

油が跳ね始めてる!



『お肉の方があったまってきたので、1回裏返しましょう。…………よし! それじゃあたれの方を味見してみます!』


スプーンを取り出し、タレを先に着けて味見する。

……少ししょっぱいかな?


『少ししょっぱかったのでもう少し砂糖を入れて溶かします! ……よし、これでもう一度味見。……うん、ちょうどいい感じになってきた! お肉もいい感じに焼けたので、火を止めて、タレを投入! しっかりと味をつけさせます』



お、もうすぐでできる!

見た目から美味しそう……

最初から見てみたかった!

腹減ってくる



これで、第一段階は終了。次に第二段階!


『しみこむのを待っている間にタルタルソースを作ります! 使うのは卵にきゅうり、マヨネーズとお酢です! キュウリが冷蔵庫の中にあってよかったです。まずは卵を茹でます。その間にきゅうりをみじん切りにしましょう』


直すところにしっかりと包丁は直されているけど、念のために洗っておく。

当然まな板も。


そして、キュウリもしっかり洗いまな板の上に置く。

そこまで傷んでいないから、買ったばかりなのかな。運がいい。



ヤマト包丁の使い方上手すぎやろ!

猫の手がかわいい!

料理もできるとか、本当に勉強以外何でもできるなこいつ

きゅうりを切る音、癖になりそう!



「ヤマト、お風呂あがったよ!」


きゅうりを切り終えたタイミングで、レベッカさんがお風呂から上がってきた。

少し早すぎる気がするけど……


レベッカさんは白いくまのような服を着ている。

普通に可愛い。


「……レベッカさんが普通で安心しました?」

「どういうこと?」

「僕の姉でママでもあるカナママなんですけど、お風呂を上がった後バスタオル一枚だけなので、レベッカさんは普通にパジャマを着ていて安心しました。何ならかわいいですよ」

「え、そうかな? ありがとう! ヤマトはお風呂どうするの?」

「そうですね……」


配信の本格的なスタートは8時から。今は6時45分くらいで、お米が炊けるのは後20分ほど。


チキン南蛮の方はもうできてるし、タルタルソースはすぐにできる。


……うん。今しかないね。


「レベッカさん。僕今からお風呂に入ってくるのでゆで卵の殻とりお願いしてもいいですか?」

「任せて! それくらいなら私にもできるから!」

「お願いします。ゆで卵の時間はリスナー様たちに聞いてください。皆様分かっていると思いますので。殻は捨ててくれて大丈夫です。剥き終わったら、そこにあるお椀の中に入れといてください!」

「はーい!」


多分、殻をとるくらいは誰にでもできると思う。

最低でも茹で上がっていれば問題ない。


着替えをもって浴室に向かう。

普通に広い浴室で、浴槽にもしっかりとお湯が張っていたけど、今は入る暇なんてほとんどない。


本当はお風呂好きだからゆっくり入っていたいんだけど。

それにレベッカさまが入った後って言うのもあるしね。


シャンプーとリンスで髪の毛を洗い、そのあとに体を洗ってからしっかりと洗顔をして、一度浴槽に入ってからすぐに上がる。


「あー、ダメだ。これ以上湯船につかっていたら絶対に長湯しちゃう。早く上がって晩御飯食べよう!」


短い時間だったけど、しっかりと温まってから浴室を出た。


バスタオルで体を拭き、急いでパジャマを着てリビングに戻る。


キチンではレベッカさんがゆで卵の殻を一生懸命に向いていた。


「レベッカさん、今上がりました」

「あ、ヤマト、もう少し待っててね。後1個残ってるから!」

「分かりました。もう1個の方もお願いします。僕は剥き終わった方の卵を切っておきますので」


再びカメラの前に行き、包丁で卵を切る。

形が丸っこいから飛んでいかないように気を付けて。


レベッカさんが取り終える前に終わってしまった。

今のうちに少しだけソース作っておこう。


『それではレベッカさまが殻をお取りになっている間にソースを作りたいと思います。マヨネーズとお酢、キュウリと刻んだ卵をボウルに入れてかき混ぜます。しっかりとかき混ぜるのがコツです!』

『……ヤマト! 終わったよ!』

『ありがとうございます。それではかき混ぜるのをお願いしてもいいですか。包丁は危ないので』

『任せて!』



親子の会話

さっきまでレベッカが先生だったのに、今はヤマトが親でレベッカが子供

ヤマトに料理教わりたい!

ちゃんと料理ができないレベッカに気を遣えているのが偉い!



レベッカさんにボウルを渡して、ゆで卵を受け取り、しっかりと細かく切る。


『や、ヤマト、これ後どれだけ回せばいいの!?』

『もう少し待ってください。……よし! 残りの卵入れますので、はし止めて!』

『はい!』


切り刻んだ卵を掬いボウルの中に入れ、そのままボウルと卵を預かり素早く回す。

それと同時に米の炊けた音が鳴り響く。


『レベッカさん、お米をつぐことはできますか?』

『任せて!』


よし、お米の方はレベッカさんに任せるとして、僕の方もラストに取り掛かろう。


タレに付け込んだお肉をお皿にのせて、上から少しタレを垂らす。

その上からタルタルソースをかけて……はい完成!

チキン南蛮の出来上がり!



上手そう!

これがチキン南蛮……

俺の件にあるのはとんこつに似てるけど、ヤマトが作ったのはから揚げに似てる!

チキン南蛮にもいろいろと種類があるのか……



「わぁ、おいしそう!」

「レベッカさん。配信の方お願いしてもいいですか?」

「あ、任せて!」


カメラの方はレベッカさんに任せて、僕は席についておく。


「お待たせ! 配信の画面はもう切り替えたから大丈夫だよ」

「そうですか。では食べましょうか」

「うん。いただきます」

「はいどうぞ」


レベッカさんは一つ、チキン南蛮を口の中に運んだ。

僕の中ではたれの仕込みは完璧だった。

塩コショウの量も問題ないはず。


「……うん! おいしいよ!」

「っ! そうですか。よかったです。では僕も」


一つチキン南蛮を口に運んで一緒にご飯を食べる。

うん。いきなり作り始めたにしてはなかなかの上出来かな。


でも母さんたちの方がもっとうまく作れてた気がする。

もっと料理も鍛えていかないとね!


このためだけに、親に作り方教えてもらい実践してみました!


やっぱり、親の味にはなかなか勝てないものですね……

でも美味しかったです!

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