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高校受験に失敗したのでVtuberで才能を発揮します!  作者: 楪桔梗
第七章 ゴールデンウィーク!!!!

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オフコラボ feat.レベッカ・カタストロフィー #6


レベッカさまが国語の問題を解き始めてから早20分。


すでにラスボスのいる城の中に突入していた。

理系の問題は早くても1時間もかかっていたのに。


見ていた僕とリスナーは驚きの声意外出ない。


何があったかというと、問題を見て理解するまでが早すぎる。

書きの問題では、カーソルを合わせて文字を書かないといけない。

当然問題を見て理解する時間。書くための時間が必要になる。


だけどレベッカさまは問題を見てすぐに答えを書き始める。


文章問題に関しても、抜粋して出されてはいるが、重要になりそうな文を見つけ、問題を読み、その分に書かれていることを打ち込む。

時間にしてわずか1分。


これにはレベッカさまのリスナーも驚きの声しか出なかった。


そんな状態でレベッカさまは、たったの20分でボスのいる城に、突入していた。


『いやー、流石にボスの城となるとモンスターのレベルも上がってくるね。問題理解するのに数秒かかってしまうよ。ダメだね、これじゃ! ヤマトもそう思うでしょ?』

『いや、僕はまず問題を理解するのに数分かかってしまうので問題ないと思いますよ? 皆様もそう思いますよね?』



うん。

このゲームって受験時間である60分を目安に作られてるから、問題ないでしょ。

むしろ前までのが時間かかってたと思う。

特にヤマトがね……。



『……皆さんは高校受験で分からないものがあったらどうしてますか?』



普通に飛ばして分かるやつを解く

飛ばす

先の問題を解いて、残り時間で書いてない問題を解く

あてずっぽうで書く



……やっぱりそうなんだ。

僕高校受験で分からない問題に数十分使ったりしちゃったから、時間内に解き終わらなかったんだよね。


『あ、レベッカさまが国語のラスボスに到達しました』

『国語は得意だからね。本当は20分で終わらせたかったんだけど、私が始めて25分くらいたってるよね? まだまだだね』

『普通に早いと思いますよ』


僕だったら確実に1日以上はかかっちゃう。

レベッカさまがいたからこんなに早く終わることができただけ。


そう思うと僕ってあまり何の役にも立ってない気がするような……。

……いや、「気がする」じゃなくて本当に何の役にも立ってない!


『よし! これでラストだ!』


レベッカさまが最後の問題を解き、ラスボスはすぐに倒れてしまった。


それと同時にクリアタイムが表示される。


【クリアタイム 40分54秒】


レベッカさまがかけた時間が約26分くらいだから……僕の時間は14分。問題を解いた数は2問なのに、ゲームを進めたレベッカさまとほんの数分しか変わらない。


『思ったよりも遅かったね』

『いやいやいや、普通に早すぎると思いますよ! 先ほどコメントを見ましたがこのゲーム60分目安に作られているみたいですし、レベッカさまの時間は早い方です! 普通にすごすぎますよ!』

『そ、そうかな?』



うん、普通に早かった。

レベッカしゃべりながらしてはいるけど、解説する暇がないくらい早いからな。

一緒に解こうと思っても、理解する前には問題解いてて解けない……。

早すぎる



コメントにも『早い』などが流れる。


『それでレベッカさま。僕レベッカさまが解いている間に思ったんですけど、この耐久配信にあんまり関われてないような気がするんです』

『え、……あ!?』



確かに……

ほとんどレベッカが解いてる。

ヤマト様がずーっと喋ってるから気づかなかったけどよく考えると、ほとんどレベッカさんが解いてた……。

よく考えたらこれ、耐久配信じゃん!



『なので、僕も一人で問題を解いて、ラスボスを倒したいんですけど……』

『そうだよね! 安心して! 分からないところがあったら私が手伝うから!』

『ありがとうございます! それで、相談なんですけど、このゲームって問題の難易度を変えることって出来るんですよね?』

『うん。受験からテストまで何でもできるよ!』

『あの、僕が一人でやる問題は歴史の小学生テストでいいでしょうか?』

『良いよ。そもそも、最初の難易度を高校受験レベルにしていただけで、レベルを変えても問題ないからね!』

『ありがとうございます!』


僕が一番得意と言える教科は社会!

その中でも歴史と地理ができる。


中学の時は得意な場所が出なかったから全然点数が取れなかったけど、小学生ではそこそこ取れてたし、出てくるところは有名どころが多かった気がする!

多分問題ない!



大丈夫か?

ヤマトでも歴史くらいならできるでしょ

いやいやいや!?

レベッカリスナーは知らないと思うけど、ヤマトの中学での最高得点は判明している中では理科の8点

中学では30点以上取ったことないんだよ!

はぁ!? ヤバすぎるだろ!

流石にそれは……

だからこそ、ご主人様一同はさっきの理科の答えに驚きを未だ隠せてない。

親衛隊はヤマト様の成長を見れたことに涙を流しています!



『あ、でも僕が解くのに時間が多くかかるかもしれないので、先に他の教科を進めてもいいですか?』

『全然いいよ! せっかくだし、次は理科Ⅱに行こうか! 理解Ⅰは科学系が多かったけど、Ⅱは生物系だからヤマトでも解ける問題は多いと思うよ』

『それなら行けそうです。中学時代は理科の生物の方が解けていたので。なぜかは分かりませんけど』


中三の理科8点は生物と選択問題で勝ち取った8点だからね。

どれも一点だったけど……。


『なら最初の方は解いてみようか。あとの方は私が解いていくからね』

『はい!』


ゲームをスタートすぐにモンスターと戦うことになった。


どの教科でも最初の方はレベル1なので、簡単な問題しか出てこない。

僕にとってはこれが一番ありがたい。


【問題 生物が呼吸をするために必要なものは?】



これはいけるだろ!

これがないと人間はおろか、植物も生きていけない

……空気とか答えないよね?

本気で解けよ!



『さすがにこれは分かりますよ。答えは酸素、ですね!』


答えに【酸素】と書くと赤丸がついた。

流石の僕でも【空気】なんて答えたりするほど馬鹿じゃない。


『最初の方はヤマトでも行けそうだね』

『はい。これなら簡単です。次の問題も行きますね』


【問題 植物が光合成をするとき、気孔から何を取り込み、何をはきだす?】


『……気孔って何ですか?』


初めて聞いた。

なんかアニメで出てきそうな技の名前。


『気孔って言うのは、葉の表皮にある小さな穴のことだよ』

『そこから何を取り込んで、何をはきだすのかですね……』



これは少し難しいな

難しいというよりも間違いやすい感じじゃない?

覚えたての頃は呼吸とごっちゃんになったの覚えてる。

呼吸は習わなくてもある程度は分かるけど、光合成は習わないと分からないよな



『僕の考えを話すと、ヒントは問題文にあるんじゃないかなと思うんですよね』

『ほお、それで?』

『最初の問題で人の呼吸を書いた後に植物の光合成は、間違いを狙ってのものだと思うんですよ。そして、植物は呼吸をしません!』

『うんうん、それで?』

『つまり、この問題では呼吸と同じことを書かせようとして来てるんだと思います。だけどそれがひっかけで、本当は呼吸と逆のことが正解なんですよ。なので答えは……!』


【二酸化炭素を取り込み、酸素をはきだす】と入れると、赤丸がついた。

そしてモンスターを倒す。


『やったー!』

『うん。正解だけど、1つだけ間違いがあったね』

『……え?』


喜ぶもつかの間、完璧だと思っていた考えが間違いだったことに驚いてしまう。


『リスナーさんは分かるかな?』



呼吸

呼吸するよ

植物がするのは光合成と呼吸

植物がするのは呼吸だけじゃないよ?



『……マジですか』


植物って呼吸するの?

え、光合成だけするんじゃないの?


『ヤマト、植物は光合成だけをするって言ってたけど、光合成って光を吸収するんだよ。光がない時、植物はどうやって生きているの?』

『え、……あ』


ごめんなさい。植物の皆様。

僕の考えはあなたたちを死なせてしまう考えでした。


『光合成だけしても植物は生きていけない。また一つ賢くなったね!』

『はい』



今日だけでヤマトの学力はだいぶ上がったんじゃないか?

それと同時にレベッカの評価も上がっている気がする。

レベッカがここまで勉強できるなんて初めて知った。

いつも楽しそうにゆっくりこのゲームしてるからな……

教師がいいと馬鹿でも、頭がよくなる。俺たちも新たな雑学を一つ学ぶことができた!



『よし、先に進もうか!』

『はい……あ、モンスターとバトルがはじまりました』


思ったよりも理科Ⅱはモンスターが多く、すぐにバトルが始まってしまう。


『理科Ⅱは生物だからね。他のステージよりもモンスターが多いんだよ』

『ああ、だから何ですね』


レベッカさんと話しているうちに、問題が始まってしまう。


【問題 セキツイ動物の種類を5つかけ】


『……全く意味が解りません。レベッカさま、チェンジでお願いします!』

『うーん。……私がヒント出すからもう少し解いてみようか……って言いたいところだけど、これは完全に暗記問題だからなぁ。仕方ない、私が解くね!』

『お願いします!』


レベッカさんにコントローラーを渡して、僕はコメントを見る。



両生類!

爬虫類!

鳥類!

これは完全に覚えないとダメ!

両生類!

哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類!



コメントには答えがすでに書かれており、一度見ると「ああぁ!」と納得してしまうものしかなかった。


レベッカさまも【哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類】と入力し赤丸がついた。


『さてと、ここからは難しくなりそうだから、ヤマトは何か気づいたことがあったら私に教えてくれる?』

『はい、分かりました!』




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