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高校受験に失敗したのでVtuberで才能を発揮します!  作者: 楪桔梗
第二章 僕って新人ですよね?

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コラボ配信 #5


半分が終了し、残り半分。


ここからはもう、僕対ライムの勝負。

母さんに優勝は譲るけど負けるわけにはいかない。


CPU? 彼は勝負に関係ないから三人で最下位だった人が罰ゲームを受ける。


『それじゃあ回します。『5』ですね』


その僕が止まったますは赤いマス。


早くゴールしたいが一心に先を見ずに最短ルートで言ってしまった!


でも仕方ないね。ここはお金を払ってでも先に……


お金を取られるかと思ったその時、僕のもとに天使が現れる。


「ヤマト、声!」

『あ、はい「ああ、なんてかわいそうな子羊さんなんでしょう。そんなあなたに特別に祝福を与えましょう」……僕は執事です』



羊と執事

確かに似てる。

昔はよく間違えた!

羊ヤマト様……いい!



天使は僕に光の粉を巻き消えていく。


すると、僕の借金は0になり、5億円をもらいたくさんのカードをもらった。

これで最下位は脱出!


『やったー!』

『ずるい! そんな仕様昔はなかったよ!』


ライムが何か言っているが、今の僕には負け犬の遠吠え。

凸者0人配信をするくらいなら、僕はなにがなんでも勝利を目指していく!


「次はお母さんね。お母さんはこの『周辺飛び』を使わせてもらうわ」

『なんですかそれは?』

「『周辺飛び』を使うとお母さんのターンは終わっちゃうけど目的地の周辺に飛ぶことができるのよ。それじゃあ行くわよ!」


母さんは周辺飛びを使い目的地であるセナイ国際空港付近へと飛んで行った。残りマス数わずか3マス。再びお母さんにゴールチャンス。


そして、現在罰ゲーム圏内のライムは『ジェット機カード』でマスを進めるけど、残り1マス! というところで止まってしまい、ライムにも再びゴールチャンス。


CPUは順調にマスを進めていき、借金をなくしていっている。


そしてアビー様が動き出す。


『「はっはっは、再び吾輩の時間だ。今度はこれだ!」』


アビー様が出したさいころは青色のサイコロが5つ。



これはあれか。

ライムが再び離されるやつ。

でもこのままいけば次はヤマトにアビーが……

もう撫子ママ勝確



『これは知らない。とりあえず私に害がないやつ!』

『そんなのあるわけありませんよ』


ライムはさいころを回し出てきた合計数字は『18』

そこそこいい出目。


『「ふっはっはっは、これを最下位のやつにプレゼントしよう。くらえ!」』


青い雷がCPUの飛行機に降り注ぐと、借金は消え、残高8億円まで回復した。


『「ふっはっはっは。たまには良いこともするものだな!」……流石いい筋肉をお持ちのアビー様です!』

『よくないよ!』

『あれ? ライム様に害がなかったのでいいことだったのでは?』

『う、それはそうだけど……』



ヤマト煽ってて草

煽ってるヤマト様も最高!

これって天然か?

ヤマト様の余裕が出てきた!

ゲームは人の本性を現す。



あれ? 僕ってさっき煽ってた?

だったらごめんね、ライム。


『それじゃあ僕の番、行きます!』


たった一つのサイコロを回し、止まったますは2ターン目以降のイベントマス。


『えーっと、『ぶっ飛びます! このマスに停まったら目的地近くの空港にぶっ飛びます!』ですね。これって一気に近づくってことですよね!』


白い光が僕を包み、ついた場所はドーハ国際空港、場所はハマド国際空港のすぐ隣。


近いといえば近いが、セナイ国際空港までは数ターンかかる。


そして母さんの番。『3』を出してしまえばゴールできる。


「ヤマト、ライムよく聞きなさい。勝利の女神というのはね最も勝利にふさわしい人のもとに来るのよ。例えば、私みたいにね!」


さいころを振り出た目は『3』これで母さんのゴール。


母さんは賞金として22億円をもらい、たくさんカードをもらったが、枠がないためもらったカードをすべて破棄。


「カード所持数が20枚になったりしないかしら」

『短期決戦じゃ20枚あっても使いきれないですよ。まぁ1枚も持っていない人もいますけど』

『僕より自分の心配をした方がいいのではないですか、ライムさん。今あなた最下位ですよ。この感じだと罰ゲームはライムさんで決まりですかね?』

『っ! 絶対それだけはイヤ!』


次の目的地は『メジュドゥナロドニ・アエロポルト・プラトフ国際空港』


何でゲームなのにこんなに名前が長い空港があるの!


『ご主人様がたはこの長い名前の空港知っていますか?』



知らない。

このゲームやっている人の実況見たことあるけどこんな空港なかった気がする。

これだけ名前長かったら覚えてるはずなのに全然覚えてない。

場所的に多分ロシア?



ロシアなんだ。

モスクワとかなら知ってるけどここは知らないな。


『場所はこの際どこでもいいわ。さっさとさいころ回すわよ』

『あれ? ライム様元気になりましたね』

『当然。アビーがどこかへ行ったんだもの』


あ、忘れてた。ゴール下からアビーは一番遠い人、CPUの飛行機に憑くんだった!


『この距離と目的地までのマスを考えたら……『自家用飛行機』ね』


ライムは『自家用飛行機カード』を使い、6個のサイコロが出てくる。

回して出た合計の数字は『25』。


プラトフ国際空港には届くけど、止まることができない。


『仕方ない。一個先の青マスに停まりますか』


ライムはお金をもらって終了。


そしてCPUだが、さいころを一つ回して出た目は『3』

そのまま福岡国際空港に着陸。


そこで店を買収してお金を使い切ってしまった。


ターンが終わり、スーパーアビー様が動き出す。っと思われたとき、アビー様へと元に戻り何も起きなかった。


そして僕の番。

周りを見渡してもプラトフ空港には届かないのは明らか。


だけどそれだとライムがゴールして賞金をもらい、抜かれるのは明らか。

それだと僕が罰ゲームを受けてしまう!


それだけは絶対に阻止したい。


何かないかな?


ん? コメント欄が爆速で流れているような……



そこにある飛行機マス使え!

あれなら可能性はある!

運にかけろ!

諦めるな!



飛行機マス……。あれか!

確か、昔にもあのマスがあったような。確かいくつかの選択肢が出てきて選んだ場所に飛んでいくんだよね。

低い確率でゴールすることもあるやつ!


『それじゃあ行きます! 飛行機マスまでは2マス。出てきて2!』


さいころを振り出たマスは『2』!


飛行機マスに停まり出てきた選択肢の中にはプラトフ国際空港の名前が!


『やったー。これで逆転ゴール!』


プラトフ国際空港に一っ飛び!


だけど、ゴールの祝杯は上がらなかった。


『あれ?』

『ヤマトさん。昔の仕様ではゴールだったけど、新しいゲームではイベントゴールは無しなんだよ』

『え、そうなんですか!?』

「あら、知らなかったのね」

『そんな~』



あー、惜しい!

一歩手前に停まっていれば!

ゲームはなにがなんでもヤマトにゴールさせたくないらしい。

ヤマトが不憫に思えてきた。



「次は私ね。『大型飛行機カード』でほいっ。合計『10』。このままセナイ国際空港に着陸するわね。お金もいっぱいあるし、残りの物件も買っちゃいましょう」


正直、母さんの行動は気にしてない。これは僕とライムの勝負だから。


お兄ちゃんとしては負けられない!


『次は私ね! お願い、1着て!』


さいころを回し、出た目は『1』

これでライムはゴール。


賞金として25億円にカードをたくさん。


これで現状は僕の一人沈み、ライムはそのまま物件をすべて買収し所持金は少なくなったけど、最終結果の時にお金が入ることになった。


そしてアビー様は一番遠い母さまに憑く。


「あらあら」



撫子ママ余裕ありすぎ!

まぁ、この時点で最下位はないからな。

頑張れ、ヤマト様!

ヤマトの一人沈み。



そして次の目的地は……『ヨハネスブルグ国際空港』


これはさすがに遠すぎる。


CPUは進路を変え、目的地を目指すが当然届かない。


そしてアビー様が動き出す。


『「はっはっは。さあ、吾輩の雷、貴様にもくれてやろう!」』


ついに母さんにもアビー様の攻撃がいく! と思ったその時。


「あら、それは少し困るわね。だったら私はこの『巫女の加護カード』を使うわ」


母さんはアビー様のターンだというのにイベントカードを発動!


そしてゲーム内のアビー様は突然苦しみだした。


『「そ、それは巫女の加護。や、やめろ! うわああぁぁぁぁ!? きょ、今日はこのくらいで勘弁してやる!」……何今の』



ここで巫女カード。

そういえば持っていたな。

確かプレイヤーに不利益が働く時、発動出来て何物の効果も受けない最強イベントカード。

ショップで売れば20億円の価値。

マジで撫子ママに勝利の女神が微笑んでいる!?



『何そのチートカード。ら、ライム様。僕たちも何か対抗しないと!』

『え、私はこのままいけば最下位はないから何もやらないわよ』



それはそうw

ライムは何もしなければ勝ちだもん

諦めるんだヤマト様!

私たちが話し相手になってあげます。だから0人だったとしても落ち込まないで。



『ご主人様がた。僕が負ける前提で話さないでください』

「いや、負け確でしょ」

『はい、ヤマトさんの負けは確定ですね』

『そう思うならライム様、『?カード』を使ってください。あれが何か気になります』

「それもそうね。私も少し気になるわ」

『ご主人様がたも気になってますよ』



気になる!

たまにしか出ないレアカード!

何が出るかな。何が出るかな?

ライムならやってくれると信じてる!



『私にはリスナーさんのコメントは見えないんだけど。……でも確かに私も気になります。まぁ次のターンに使えばどんなことが起きてもすぐに逆転できそうなので使いますね』


ライムが『?カード』を使うことが決定したターンで僕の番。


『4』が出たので、念のために先の方に進んでおく。


母さんはカードを使わずに『1』が出て赤いマスに。

だけど『巫女の加護カード』の効果でお金は減らなかった。


そして待ちに待ったライムのターン。


『二人とも、準備はいい?』

『はい』

「できてるわよ」

『それじゃあ使います』


ライムは『?カード』を選択し『使用』というボタンを押す。


その時ロボットが出てしゃべりだした。


『これも声真似ですか?』

「もちろん」

『お願い』

『分かりました。「マサカコノカードヲツカウトハ」』



おお!

ボカロ声!?

ヤマトはそんな声までできるの!?

リアルボカロ人間!



『「ソレデハオミセシヨウ神ノウタゲヲ」』


そして画面は白くなる。


次の瞬間、途中中間も行われた冷の画面に。


そこには一人の小悪魔少女。


『「はい、ということで『?カード』を使い世界は滅びました!」……え』


まさかの正解滅亡END。


『「因みにこの姿は初めてね。私の名前はアビーちゃん。気軽にアビーちゃんって呼んでね」……めっちゃ可愛い』

『ヤマトさん?』



アビーちゃん声付きキチャー!

レアものだ!

ヤバい、脳汁が出る!

ライムってもしかして……。

Rinne

ヤマト様?

あ、『りんえ』さん!

修羅場か!?



『「世界が滅亡しちゃったので皆様の飛行機や物件はすべてパー。当然所持金もパーになっちゃいました!」……つまりこれって、引き分け?』

「もしそうなったら罰ゲームは無しね」

『まぁ、その方が私にとってはたちにとってはいいけど』



いやいや、流石にそれは……。

全員罰ゲームでよくない?

みんなそれを望んでる!

頼む、何かの奇跡で順位がついてくれ!



『「それでは、最終結果を発表します」』


次回、結果発表! 今回回った空港にはある共通点が!?

お楽しみに!


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― 新着の感想 ―
[一言] すごく面白いんだけど 1日1話の更新だからこそ更新楽しみにして開いたらあぁまだゲーム終わらないのかってちょっと思っちゃいました 初配信の回はどこまでの情報出すんだろう視聴者の反応はどうなん…
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