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高校受験に失敗したのでVtuberで才能を発揮します!  作者: 楪桔梗
第二章 僕って新人ですよね?

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コラボ配信 #4

アビー様の罰を食らい、全員がそれぞれさいころを回していくが、全員が全員いい目が出たとは言いにくい状況になった。


僕は『大型飛行機カード』を使い合計『6』

母さんも『大型飛行機カード』を使い合計『8』

しかし、そのまま大陸を横断していった方が近いのに、なぜか太平洋の方に飛行機を進めてきた。

ライムに関しては『ジェット機カード』を使ったのに合計『15』。そして、それを最後にジェット機カードは効果をなくしてしまう。

NCPに関してはカードを使わずに『1』を出し止まったますは赤いマス。お金を取られて終了。


再びアビー様が動き出す。


「ヤマト、アビーちゃんの声真似はお願いね」

『音声あった方がリスナーさんも楽しんでくれるでしょ?』

『あーはいはい。分かりましたよ「はーっはっはっは、さあ、再び私の時間だ。このサイコロを振りたまえ!」』


そうして黒色にさいころが三つ出てきた。



ここでそのさいころが出たか!

これでヤマトのゴールはなくなったな。

ヤマト様、そんなヘンテコ神に負けないで!



コメント欄はこのさいころの意味を知っているみたい。

とりあえず、いいことではないことは確か。


『それじゃあサイコロを振りまーす。ポチっとな!』


さいころを振り出た目はそれぞれ『6』『6』『3』となかなかに高い出目。合計『1……5』


『これが僕の番の出目だったらなかなか良かったのに。「ふむ、15かではいくぞ! 邪神の(いかづち)!」……母さま、ライム様、邪神の(いかづち)ってなんかかっこよくないですか?』

「え、そう? 私はダサいと思うけど」

『私も、なんか中二病くさい』

『僕は中二病じゃないです! ご主人様がたもかっこいいと思いますよね?』



えっ!

……

ヤマト様の言葉でもさすがにそれは……

中二病くさくない?



コメント欄に流れるのはほとんどが僕とは反対意見。


もしかして僕ってだいぶずれてるのかな?


だけど、コメント欄にも僕と同じ考えを持つ人が数人。



夢見サクラ:

私は普通に好きですね。特に先ほどの『邪神の雷!』のセリフはよかったです!


マジでヤマト様がアビーの声当てしてくれて嬉しい! 『邪神の雷!』は迫力あってしびれた!

ヤマトちゃんの声真似、ずーっと耳に残ってる。

ヤマトちゃんマジ天使!



夢見サクラさんをはじめ、たくさんの人が僕の声をほめてくれる。


だったら、僕は君たちに最上の感謝を!


『「僕と同じ意見の皆様。ありがとー」』


かわいらしい声で、妹感をくすぐられるような声で最上の感謝をこめて。



うおぉぉぉぉ!

神声!


ロリコン愛好家

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はぁ、はぁ、

萌え萌え!



なんかコメント欄がやばい感じになってきた。


ここまであれるとは思ってなかったよ!


「ヤマト、リスナーさんと絡むのはいいけど早くボタンも押してね」

『あ、はい』


隣にいる母さんは少し怖かった。



怒られてる!

次はショタ声もやって!

この配信、ロリコンもいたのか……

【悲報】ヤマトの一声でロリコンあぶりだされる。



『それじゃあ先に進めます。「はーっはっはっは、(いかづち)よ、奴の道に降り注げ!」道に降り注げって。……え、ちょっと待って! 何してるんですかアビー様!』


黒い雷が、僕の現在地からヒースロー空港までに転々と降り注ぐ。青マス、赤マス、空港いろいろなマスが黒マスへと変わっていく。


『「ふっはっは。これでこの先に行けまい。その黒いマスに停まってしまえば吾輩の雷の餌食になるであろう! はーっはっはっは」……これって一番被害大きいの僕じゃないですか?』

『当り前じゃない。あなたへの罰なんだから。そのせいで私にも被害が及んでいるし』

「私は全然違うから被害なし! ラッキーね」

『ずるい!』

『そもそも母さまは、ヒースロー空港目指してないじゃないですか』

「あ、ばれた?」

『バレバレです』

『だってわざわざ太平洋横断しようとしているんだもの。バレて当然よ』

「あはは」


そこからはまさにカオス。

僕はいい目が出たというのに、このまま最短距離で行くと雷の餌食に。そのため遠回りしないといけない。


母さんはなぜか太平洋を横断して『大型飛行機カード』を使いきり、アメリカに着陸。


ライムに関してはあと少しというところで、ヒースロー空港にはたどり着けない目を出したうえに黒いマスに停まってしまうために別の道へ。


そして、一番悲惨なのはCPU。でた目は大きくないものの、黒いマスに停まってしまいアビー様の雷を受けてしまう。


『「はっはっは、受けてみよ! 邪神の雷!」』


黒い雷がCPUの飛行機に降り注ぎ、真っ黒こげになってしまう。


CPUは飛行機の修理代に付け加え、近隣住民への謝礼。破損物の修理代諸々含め、1億以上あった所持金が数千円まで落ちてしまった。



うーっわ

さすがにこれは……

同情してしまう……

流石にかわいそう



コメント欄には同情の声が、僕も少し申し訳なく感じちゃった。

ごめんなさい。


だけどこれで終わらないのがこのゲーム。

再びアビー様が動き始めた。


『『はっはっは。邪神の雷はもう少し残しておこう。さあ、このさいころを振れ!』』


そうして出てきたのはピンクのサイコロ三つ。



今度はこれか!

まぁ黒に比べればまし(他プレイヤーは)。

これは僕見たことない。

このさいころは初めて見る。



ご主人様がたも知らない人が多いみたい。


ひとまずさいころを三つ降る。『3』『5』『3』で合計『11』


『「ほう、「11」か。……ふっはっは、貴様は運がいい! 吾輩の雷を受けられるのだからな!」……え、いやいや。それは運が悪いです!』


雷は僕の飛行機に降り注ぎ飛行機は黒焦げ、近隣住民に謝礼。そして修理時間が必要なため1ターン休み。


被害総額として11億円とられるが、所持金ゼロのため借金することに。サンフランシスコ空港で買った店を売り、何とか十億円近くまで借金を減らせた。


『アビー様怖すぎます』

「いや、これが普通でしょ」

『アビーがとり憑いている本人が罰受けないと意味ないじゃん』

『あ、確かに』


その後、僕は1回休みで動かせなかった。


母さんはさいころを回し、アメリカにある緑色のマスに停まり再び『コピーカード』をゲット。


そしてついに、ライムがヒースロー空港に到着した。

ライムには賞金として12億円に、『自家用飛行機カード』『ジェット機カード』『お守りカード』など、計5枚のカードをもらっていた。


僕の時はカードが1枚もなかったのに。


そして次の場所はアメリカにある『ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港』

何とも長い名前の空港。


そして、その空港は母さんの目と鼻の先にある。



撫子ママ運良すぎ!

まるで未来でも見ているように動いてる!

空港の名前長すぎて草

そしてアビー様は再びヤマトのもとに



そうだ、アビー様は、一番遠い僕のところにいるんだった。


CPUは『大型飛行機カード』を使いマスを進めるも、アトランタ国際空港には届かず。


今回のアビー様は僕から金をむしり取れるだけ取り、借金額を増やすだけだった。


僕も『大型飛行機カード』を使い『11』マスも進んだが当然届かない。


そして母さんの番。残り6マス。

ここで6を出せば再び母さんの1着。さいころを振り出た目は『6』。まさしく豪運の持ち主!



いやいやいや、いろいろおかしい!

チーターや!

でもこれで。

あ、そうか!



母さんは賞金に15億にカードをたくさんもらった。所持できるカードは10枚までなのでほかにカードを持っていた母さん数枚を破棄している。


僕から見たらその贅沢はとても羨ましい。


そして。アトランタ国際空港の店をすべて買収し、アビー様は一番近いライムに憑いた。


『やった、これでアビー様から解放された!』

『ちょっと待って。アビーが出てから今何ターン目?』



たしかこれで7ターン目

6?

7だったはず

あー、なるほどね。



ライムが何を気にしているかわからないけど、何か不穏なことが起こるのは分かった!


そして次の目的地は『セナイ国際空港』

マレーシア? っていう国にあるみたい。


誰もそこに近いところにいる人がいない。


『とりあえず、さいころ回すわ。この『ジェット機カード』を使ってね!』


ライムは8つのサイコロを回し出た目は合計『33』。その数字はアメリカにいるCPUには一歩届かない数字で、先に進むには微妙な数字。


『ここは、今お金あるし先に進みます!』


先に進んだライムは緑のマスに『?カード』というものを手に入れた。


そしてCPUはさいころを2つ使い、マスを進めるけれどまたまた黒色のマスに停まった。


『ちょっ、CPU様、少しは学んでください! 「はっはっは、受けてみよ! 邪神の雷!」』


CPUの飛行機は再び黒焦げ、プラスだったお金はマイナスになり、僕と同じ借金生活。


そしてアビー様が動き始めた。


『「う、体が熱い! まるで燃え盛るようだ!」』

『やっぱり!?』

「あらあら」


この二人、この現象が何か知っているのかな?


昔はアビー様なんていなかったからこれが何なのか僕にはわからない。

今はセリフをしっかり読むだけ。


『「なんだこれは! 力がみなぎってくる! う、うおおぉぉぉぉx!!」


セリフを言い終えると、そこにはムキムキ体で巨大化したアビー様。


『……アビー様! すごくいい体ですよ!』

『どこが!?』

「お母さんはヤマトの言っていることなんとなくわかるかも。あの人の体も昔はこのくらいあったのよね」

『撫子さん、何の話ですか!』


ヤバい、あの筋肉なかなかに好みかもしれない。



流石親子、血は争えない!

ヤバい、あの二人を見ていると俺もあの筋肉なかなかいいと思えてしまう!

おい、戻って来い!

あの二人の影響をもろに受けて正常でいられるライムさん、マジパネェっす!



知らぬところでライムの評価はうなぎのぼりしていた。


『「ふっはっは、吾輩のことはスーパーアビー様と呼ぶがよい。それでは早速、この力を見せつけるとしよう! うおおおおおおお」』


アビー様は吠え、出てきたのは黒のサイコロ10個

……10個!


『ちょ、これ僕らにも被害が出る奴じゃないですか!?』

『いいじゃない、道連れで!』

『やめてください!』


小さい数字と願うが、出てきた数字の合計は『45』思った以上に大きい数字。


『「ふっはっは、進化した吾輩の力、とくと見よ! 邪神の雷!!」』


マスが黒くなると思ったその時、雷が一点、ライムの飛行機に降り注ぐ。


『ちょっ、なにこれ!?』

「あー、確かスーパーアビーの力はとり憑いているプレイヤーにしか発動しないんだったわよ」

『ということはこの雷はすべてライム様に……』

「直撃ね!」

『いやぁぁぁぁぁ!?!?!?』


ライムは自分の音楽を聴く時と同じくらいの悲鳴を叫ぶ。



再びライムの悲鳴が聞けるとは!

悲鳴助かる!

ライム最高!

めったに聞けない悲鳴、今のうちに拝んでおこう!



『45』発降り注いだライムの飛行機は真っ黒こげになり、総額20億失い、何も買収していなかったライムの所持金は借金9億まで沈んだ。


現状母さんの一人浮き状態。


ここで中間集計というものが入る。


マイナスの僕らは店など何も持っているはずもないので所持金はマイナスのままだけど、店を持っている母さんの所持金はうなぎのぼりのように上がっていく。


現状の順位は、

1位母さん。

総額22億7450万円

2位ライム

総額-9億円

3位CPU

総額-10億円

4位、僕ことヤマト

総額-10億2352万円


これは事実上、僕とライムの勝負!


負けなければ罰ゲームは受けなくてもいいからね。


そして、ゲームは最終ステージへと進んでいく。




次回、ゲームの方はクライマックス!


減らしていくとは言いましたけどこれだけは言わせてください!

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