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高校受験に失敗したのでVtuberで才能を発揮します!  作者: 楪桔梗
第二章 僕って新人ですよね?

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コラボ配信 #1

***


『ご主人様、お帰りなさいませ。あなたの神無月ヤマトです。本日も僕の配信に来てくださりありがとうございます』



ただいま!

待ってたぞー!

私のヤマト様ー

僕のヤマトちゃんだ!

違う! 俺のだよ!



まさかの開始早々からの言い争い。

早く止めないと!



喧嘩はやめるんだ!

みんなのヤマトよ!

ヤマトのために争わないで!



あ、そういう流れか。

初配信の時もあったな~。


覚えておこう。


『それでは告知していた通りまずは重大発表からして、そのあとにたまっている質問をある程度消費していきたいと思います』



重大発表気になる

もしかしてあれか?

あれかな?

あれしかないな?



ご主人様たちは「あれあれ」言っているけど本当に分かってるのかな?

一応来夢に頼んでスパチャの設定は切ってもらっているけど……。


『それじゃあ発表します。収益化が通りました!』



やっぱりか!

おめでとう!

スパチャはまだ?

早く俺に貢がせさせてくれ!



『あー、待ってください。すぐに設定をオンにしますので。えーっと、確かこれだったよね。ポチっとな』


設定をオンにするとすぐにスパチャが飛び始める。



Rinne

ヤマト様の初めては私がもらいます!

¥50,000


ヤマト様親衛隊長

ヤマト姫は僕が守ります!

¥50,000


いちろー(ヤマトの実兄)

ヤマト! お兄ちゃんからのお小遣いだぞ!

¥50,000


ヤマト様親衛隊000010

ヤマト様の「ポチっとな」最高‼

¥50,000


ヤマト様親衛隊000159

我々はヤマト様のためならこのお金、惜しくもありません!

¥50,000


ヤマト様親衛隊005458

なぜ5万円が上限なのだ!

¥50,000



なぜか普通のスパチャが飛んでこない。

『りんえ』さんを筆頭に僕の親衛隊を名乗る人たちが変なコメントを書きながらスパチャを投げてくる。


その中にはなぜか兄さんも混ざっていた。



『親衛隊? の皆様、スパチャをありがとうございます。そして兄さま、スパチャをお小遣い私に使わないでください。カナママに言いつけますよ。あとりんえさんもスパチャありがとうございます。見ていただき僕はとても感激です』



イケボだ

イケボで落としにかかってる

いつもの声なのにイケボに聞こえるのはなぜなんだ?

しれっと兄がいて草

てかヤマトマジか!

ヤマト、その呼び方は……いや、やめておこう

やめとけ! 今が最高に面白いんだから!


名もなきご主人様

少しおバカなヤマトもまたいい!

¥10,000


名もなき国王

今日の日収です。収めてください

¥30,000



『呼び方? まぁいいとしますか。今もまだスパチャが飛んでいますからね。ある程度落ち着いたら質問に答える時間にしましょうか』



花村カナ

いちろー君。明日行くからね~。

あ、ヤマトちゃん。頑張ってね~。

¥50,000


カナママいるじゃん!

カナママだ!



『カナママ、ありがたいんですけど、兄さまに送るメッセージは別の方法でお願いします』



怒られてる!

ヤマトのコメント欄が一瞬だけピンクだった件

俺も見せびらかしたい!

なんかコメントだけでピンク色が見えた。

そうか? 俺には怒りの黒色だったぜ!


ベテラン執事

ヤマトはカナママのコメント何色に見えた?

¥2,000



『カナママのコメントですか? 普通に赤色でしたよ。機嫌は悪くない、というよりも兄さまにストレスをぶつけてる感じですね。だいぶ珍しいです』



ストレスか。

何かあったのかな?



『まぁ、何か大変なことでもあったんじゃないですか? そろそろ親衛隊の皆さんのスパチャが少なくなってきましたので質問に入りましょうか』



ヤマト推し

親衛隊のコメント終わったな!

¥10,000


ヤマトファンクラブ

ようやく俺たちも普通にスパチャを投げられる

¥30,000


Ran

いつも見てます! がんばってください!

¥5,000


Take

中学生なのですが勉強ができません。でもヤマトを見ていると勇気が出ます。これからも応援してます!

¥7,777


Kaede

私は身長が高くて、声が低いのに悩んでいます。ヤマト君は身長や声で悩んだことはありますか?

¥10,000



『あ、なんか質問来ましたね。「かえでさん」ですね。僕は身長や声のことで悩んだことはないですね』



まぁ、ヤマトはね

ヤマトが声に関して悩む姿が想像できん。

そもそもヤマトは女の子だし。

はぁ、ヤマトは男の子です!

Kaedeってどこかで聞いたことが……



『真剣な話なのでコメント欄はいったん放置して』


ひっど!

ヤマト、こんな不良になっちゃって

僕たちは悲しいぞ

ヤマトは僕たちのこと捨てたりしないよね



『かえでさんが声や身長のことで何か言われたのなら、僕のところに来てください。そのたびに僕がかえでさんを慰めますので』



無視www

ヤマト! 俺たちも見捨てないで!

俺たちが悪かった!

もうしません! なので反応してください!



『それに僕は身長が高くて声が低い女性も好きですよ。かっこいい女性ってそれだけでメロメロになるじゃないですか! あと、ご主人様がたのことも大好きですので元気を出してください!』


おお!

信じていたぞヤマト!

ヤマト様に見捨てられたかと思った!


名無しのお嬢様

ヤバい! ヤマト様かっこよすぎる

¥20,000


Kaede

わ、私がそんなので落ちると思ったのか!? でも、ありがとう

¥30,000


本性が出た!

ヤマトの前で本性が出てしまっている草

もしかしてリアルツンデレ?


夢見(ゆめみ)サクラ

カナちゃんに推されてみたけど、1か月でここまで人気だなんてすごい新人ですね。同じVtuberとして私も応援してます。

¥50,000


え⁉

本物⁉

だれ?

知らない



新しく来たスパチャの名前はVtuberを知っている人にとっては驚きの人だった。


『え、本物の夢美さん!? あ、初めまして、神無月ヤマトと申します。本日はお日柄もよく……』


夢見サクラ

大手Vtuber企業ガーデンランドに所属する四期生のVtuber。僕とは天と地ほどの差がある人気者だ。


これ以上の説明は今は割愛しよう。


ただ、僕の配信を見ている人は僕一人しか見てない人が多いため、夢美さんを知らない人が多い。


本当はトリッターで集めた質問をある程度消費しようと思っていたのに、時間は見てみると予定していた30分を超えていた。

なんか時間が過ぎるのが早く感じる。


『ご主人様方、申し訳ありません。時間が無くなってしまったのでトリッターにたまっている質問はまた今度でよろしいでしょうか?』



え?

まだ30分……

なんか早くない?



『あ、勘違いさせてしまい申し訳ございません。次の発表は少し長くなります。僕の配信はまだまだ続きますので安心してください』



あーよかった!

1週間唯一の楽しみが終わるかと思った!

安心安心!

それで、2つ目の発表って何?



『2つ目の発表に参ります! 入ってきていいよ』


僕の声とともに母さんが僕の部屋に入ってきて隣の椅子に座る。



え、誰?

見えない。

何々?

説明求む。



現在母さんの姿はご主人様たちには見えていない。


だから急いで設定しないと。


確か、これをこうして……。あ、僕も小さくした方がいいか。

そして母さんも少し小さくして、これで後はオンにするだけ。


するとどうだろう、小さくなった僕の横に、僕と同じサイズの母さんがしっかりと映っている。



え!?

本物⁉

どういうこと!

リアル撫子!



『はい、ということで、もう一つの重大報告は神無月撫子さんと緊急コラボです! 挨拶お願いします』

「ヤマト、挨拶って言っても私挨拶持ってないんだけど」

『あー、名前を言うだけでいいんじゃないですか?』

「それもそうね。皆さん、初めましての方は初めまして、ヤマトの母親神無月撫子です! ぜひ撫子ママと呼んでください!」



撫子ママ!


撫子ママ推し

今日仕事休んでよかった!

¥50,000


神無月家推し

まさかのツーショット!

¥50,000


名もなき貴族

まだデビューして1週間だよね!

¥10,000


頭が追い付かない! 説明求む!



『コラボのもとの経緯を説明すると、今日たまたまカナママのもとに遊びに言ったらたまたま母さんがいて、買い物途中にコラボしようってことになりました』



ざっくりしてる

なんとなくわかった



「ちなみに、コラボに誘ったのは私ね。ヤマトには私をコラボに誘う勇気はないから」

『母さまに断られたらどうしようって考えが先に来てしまうので』

「時間が空いてればいつでもコラボするわよ」

『母さまが暇な時間ってあるんですか?』

「夜とかはたいてい空いてるわね。まぁ、やるかどうかは私の気分次第だけど」

『あーやっぱりそうですよね』


よし、ここ目では打合せ通り。


問題は次だ。


母さんは大丈夫って言ったけど、僕は心のどこかで少し心配でいっぱいだ。


『それでは、母様の希望もあり今日はこれからゲーム配信をしたいと思います。ゲームのタイトルお願いします』

「任せて! 今日するゲームは『大富豪になって世界旅行』というゲームです」



え、時間大丈夫⁉

そのゲームって早くても一時間以上……

途中終了?

それ3人以上じゃなかった?



『ご主人様がたも言っていますけど、大丈夫なんですか?』

「そうね。せっかくのコラボなんだし今日は2時間にしましょ。それに、もう一人の方は声をかけてあるから安心して」



でた! 撫子ママの無茶ぶり!

撫子ママの無茶ぶりには誰も逆らえない!

動画配信で無茶ぶりするの始めてみる!

リアルタイムで見れるなんて思わなかった!

もう一人とはいったい……⁉



『というわけで皆さま、配信時間を一時間から2時間にしたいのですがよろしいでしょうか?』



いいとも!

撫子ママのわがままなら仕方ない!

全然問題ない!

むしろお願いします!



『はい、というわけで、今日の配信は2時間でお送りします。それでは母さま声をかけていただいたもう一人のお方をお呼びしてもらってもよろしいでしょうか?』

「もう通話しているわよ。名前と一言お願いね」



誰だ誰だ!

飛鷹凛音さん?

カナママの可能性も……

神無月一家勢ぞろいか?



皆いろいろと予想を立てているがだれ一人当っていない。


なんせ彼女は今まで配信をしたことがないのだから。


『皆さん、初めまして、シンガーソングライターをしています。ライムです。以後お見知りおきを』


この日、シンガーソングライターライムは初めて人前に降臨した。



読んでくださりありがとうございます。

感想、評価の方していだだけると幸いです。

次作もぜひ呼んでください。

感想はなんでも構いません!

いい作品であれば褒めて頂き、

悪ければ意見を書いて頂いて構いません。

あまり好きではありませんが、ストレスを感想としてぶつけていただいても構いません。

その中には今後に繋がる感想があるかもしれませんしね!


そして、それらは作者の力になりますので、是非よろしくお願いします!

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