迷惑かけやがって
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「やめろ……やめろ……!!」
リイドは必死に叫ぶ。
俺に向かって、さながら赤子のように剣を振るう。
しかし、剣は届かない。
どうやら足を負傷してしまったらしい。
その場から動けず、ただ這いずることしかできない。
「もう、やめよう」
俺は一歩、また一歩と進んでいく。
リイドとの過去を思い出しながら、前進していく。
思い返してみれば、彼とは色々あった。
一緒に様々なことを乗り越えてきた。
魔物を倒した。
採取をした。
依頼をこなした。
雑務をした。
無能な俺だったけど、今思い返せば数多くの思い出がある。
彼にとってはどうでもいいことで、俺がゴミなのは変わりないのだろうけれど。
俺は大切に思っているよ。
「だから、今はおやすみ」
そう言って、魔法を選択する。
「やめろ! 僕を哀れむな! そんな目で見るな!」
これで、いったんは終わりだ。
「《解呪》」
彼に降りかかっている力は、神の力なのかもしれない。
けれど、俺は呪いだと思う。
だから、その呪いを解呪してあげる。
俺が魔法を唱えると、リイドの体から力が抜けていく。
そして、意識を失った。
俺はふうと息を吐いた後、リイドを背負う。
「迷惑かけやがって」
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