俺のせいだから
「こんなところで倒れられたら、俺は残念で仕方なかったよ」
「僕を……馬鹿にしたな……!」
「別に俺は馬鹿になんかしていないよ。でも……お前はそう捉えたってことでいいんじゃないか?」
そう言うと、リイドは拳をぐっと握る。
下唇を噛みしめ、俺を睨めつけてきた。
「てめえ……! ぶっ殺す!」
「お前の感情、全部俺が責任もって受け止めてやる」
リイドが剣を構え、そして乱雑に振るってくる。
ただ力任せの一撃である。
もちろん、全てが強力な一撃だ。
ともあれ、それは俺が防げないとも限らない。
「《絶対防御》」
俺はすかさず魔法を選択し、目の前に展開する。
リイドの攻撃は全て、俺の魔法によって無効化されていた。
必死で俺に攻撃をしようとしてくるが、何度も俺を殺そうとしてくるが。
「ど、どうしてだよ!!」
全ての攻撃は、俺に当たることはない。
「《攻撃反射》」
選択すると、リイドの攻撃が俺の結界に当たった瞬間に反射される。
つまりは、リイドの渾身の一撃がリイド自身に跳ね返ってきたわけである。
「なっ――」
リイドは為す術もなく、思い切り自身の攻撃を喰らう。
床をえぐりながら進み、爆音が響いた。
俺は嘆息しながら剣を引き抜き、リイドが飛んでいった方を見据える。
ゆっくりと歩きながら、彼へと歩いて行く。
「リイド。お前がこうなってしまったのは、全部俺のせいだ」
剣を強く握りしめ、息を吐く。
「だから、俺がお前を止める」




