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死ぬ気

「勝負しようぜルイト! 今度はどちらかが死ぬまで、とことんやろう!」




 リイドは剣を俺に向けて叫ぶ。



 眼は震えていて、冷静を保っているとは思えない。



 明らかに正常な精神状態ではないだろう。



 どちらかが死ぬまで、とことんやろう……か。



 面白いことを言うじゃないか。



 でもな。




「なら俺は、お前を死ぬ気で止める。だから死ぬ気で来いよ」




 俺も剣を引き抜き、相手を見据える。



 ここまで来たら、もうお互い遠慮する必要はない。



 なんせ向こうは世界を巻き込もうとしているのだ。



 そんな人間を放置するわけにはいかない。



 特に、リイドはこんなになっても俺の元仲間だ。



 元仲間がこんなになってしまったのを、放置するわけにはいかない。




「やってみろ雑魚! 神に選ばれた人間の実力を見せてやるよ!」




 瞬間、俺の目の前で閃光が走る。



 何が起きたのか理解できず、一瞬思考が止まった。




「うお!?」




 咄嗟に剣を構えて、ガードの姿勢に入ったのが功を奏した。



 金属音と同時に、俺の腕に強大な負荷がかかってくる。



 見えなかった……だが、間違いなくリイドからの攻撃があった。




「くくく……ははははは!」




 リイドは定位置から動いていない。



 だが、剣だけは微かに動いたのが見えた。




「どうだ僕の攻撃は! どうだ神の一撃は!」




 危ねえ……もし自分にレベルというものがなかったら一撃で葬り去られていたことだろう。



 俺は冷や汗を拭いながら、相手を一瞥する。




「面白いことをするじゃんか」




 剣を構え、すうと息を吸い込む。



 相手は本気だ。



 完全に俺を殺そうとしている。



 ならば……俺も相手を殺す気でいかないといけない。




「いいぜ。俺も本気を出してやるさ」

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