宮廷へ
「ギルドから話は聞いている! 誰でもいい、早く勇者たちを助けてくれ! このままじゃ……国王様にまで……!」
「分かりました。ひとまず、落ち着いてください。案内を頼んでもよろしいですか?」
「もちろん――」
宮廷前。俺は門を警備している兵士に話を聞こうとした瞬間のことだ。
爆発音が辺りに響き、煙が上がる。
「いや、やっぱり大丈夫です。場所はだいたい分かりました」
さすがに状況から考えて、兵士に案内してもらうのは危険だ。
ここは俺たちだけで行くべきである。
「任せたぞ……!」
「任せてください。ナナ、アイラ。俺だけじゃちょっとキツイかもしれない。全力で援護をしてくれ」
そう言うと、二人はコクリと頷いた。
アイラは相変わらずだが、ナナはかなり緊張している様子。
それもそうだ。なんせ、一つの国の危機なのだ。
正直、俺だってビビっている。
でも、これは俺の責任なのだ。
ここで躊躇しているわけにはいかない。
「行くぞ!」
「はい……!」
「おっけー」
宮廷内部は、恐ろしいほどにボロボロだった。
まるで強大な魔物が暴れたかのような傷が至るところにある。
「これは酷いな……」
その間も、轟音は響いている。
戦闘はまだ継続中らしい。
壊滅状態……と聞いているからのんびりはしていられない。
多分、ギリギリのところで持ちこたえている感じだろう。
「ルイトさん! 魔物が!」
「うわっ、マジかよ!」
物陰から、ゴブリンが数体出てきた。
それも、見るからに強化されている。
肉体が、他のゴブリンよりも屈強なのだ。
誰かが手を加えているとしか思えない。
「仕方ない……! ひとまずゴブリンの殲滅だ!」
スルーしてもいいが、そのせいで被害が大きくなると困る。
ナナに指示を送り、俺にバフ魔法をかけてもらう。
必要ないかもしれないが、万が一のことを考えるとベストな選択だろう。
普段よりも能力が上昇したのを確認したあと、俺は剣を構える。
「はぁぁぁぁ!!」
薙ぎ払い、一気にゴブリンを討伐していく。
バフ能力もあって、かなり楽に討伐はできているが……。
「ルイトさん! 数が増えています!」
「みたいだな……」
援軍を呼んだのだろうか。
斬る度に数が増えている。
……ここは賭けるしかないか。
俺は魔法を選択し、相手へと発動する。
「《アクア・ブラスト》!」
あらゆる方向に魔法を放ち、一気に蹂躙していく。
どうやら効果はあったらしく、ひとまずは落ち着いてくれた。
「少し時間をかけすぎたな……」
「大丈夫だよー。まだ、勇者たちは生きてる」
「アイラ、お前そんなことも分かるのか?」
「困った時のアドバイザー、舐められちゃ困るよ?」
精霊……すげえな。
でも、助かった。
「なら急ごう!」
俺たちは未だ響く轟音がする方へと駆けていく。
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