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物語が動くきっかけ(リイド視点)

 ルイトがトトリ王国に到着する少し前。

 リイドたちはすでにトトリ王国内部に侵入していた。


 リイドとベレアの間には、二人の男がいる。

 一人は神を名乗る人物の手下。そしてもう一人が神を名乗る張本人だった。


「神様って偉大ですね。この溢れる力……最高です」

「あはは。なんだか笑えちゃうわ」


 リイドたちの体からは、闇そのものが溢れていた。

 もちろん、そのオーラは可視化されているわけではない。


 力を持つものだけが見れる物。

 トトリ王国の広場を闊歩しながら、四人は目的の場所へと向かう。


「トトリ王国の国王、その人を暗殺すればいいんですね」

「ああ。簡単なことだろう」


 神を名乗る人物は柔和な笑みを浮かべて答える。

 彼らの目的は現在、ナナをさらうことではない。


 アルバ王国を脅し、世界を覇権を掴むのを目的としていたがプランを変更したのだ。

 まずはトトリ王国の殲滅。


 次点として、アルバ王国への侵攻を目的としている。

 全ては神を名乗る人物の願い。


 人類を殲滅するために。


 リイドとベレアはくつくつと笑いながら、自分が持つ力を噛みしめる。

 最高にハイだ。


 なんせ、二人はずっと苛立っていた。

 ルイトが抜けて以降、何も上手く行っていなかったからだ。


 トトリ王国国王の暗殺。

 簡単な人殺しの任務。


「いいストレス発散になりそうだ」


 二人は八つ当たりがしたかった。

 全部全部、自分は悪くないと証明するため。


 そして、自分たちが正義であると証明するため。

 そのためなら人殺しさえも厭わない。


「それじゃあ、僕たちは行ってきます」


 リイドは振り返り、神に一礼する。

 神を名乗る人物は微笑みながら、手を振った。


「頑張って殺してきなさい。成功を祈っておりますよ」

「もちろんです。任せてください」


 リイドたちはそう言って広場から消える。

 神を名乗る人物は見届けた後、自分たちも姿をくらました。


 トトリ王国国王の殺害。

 これがきっかけで大きく物語は動く

『皆様にお願いです』



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