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入国

「こ、こちらがトトリ王国への道になります!」

「ほーい。お疲れ様。ありがとね」

「いえいえ! もう、あなた様のお願いならいくらでも聞きます!」

「ははは。そこまで気を使わなくてもよいのだよ」

「は、はひい……」


 ともあれ、盗賊団の一人とは別れることになった。

 目の前には道が続いていて、巨大な門が設置されている。


 あそこが入国審査所だろう。

 俺は車を走らせながら、兵士に身分を証明する。


 ナナやアイラたちには隠しダンジョンで隠れてもらっていた。

 アイラは身分の証明なんてできないし、ナナにいたっては身分を証明した時点で俺が危うい。


「珍しい乗り物ですねー! どちらからいらしたんですか?」

「アルバ王国からです。ちょっと旅をしていまして」

「旅ですか。いいですねー。でもあれ……? アルバ王国にこんな乗り物ありましたっけ?」


 あー……と。これに関しては正直にいうのは不味いかもしれない。

 帝国と王国は基本仲が悪いからな。


 ここで馬鹿正直に帝国に入国していました……なんて言ったら何が起こるか分からない。


「私、機械技術に興味がありまして。これはオリジナルの乗り物なんです」


 そう言うと、兵士は納得したような表情を浮かべる。


「あーなるほど! 機械とはそれまた高等な技術をお持ちのようで! 旅人ともなると、やはり色々な知識がありますからなぁ」

「まあ、そんな感じです。褒めていただけて嬉しいです」

「いえいえ。すごいものにはすごいと言うのが常識ですから。それでは、入国してください」


 どうにか入国の許可が下りたので、車を走らせる。

 王国ということもあって、アルバ王国とは共通点が多い。


 街並みだったり、人々の服装だったり。

 なんだか少し懐かしく思えた。


「アイラ、ちょっと出てきてくれ」

「なにー」


 隠しダンジョンからひょっこりと顔を出しているアイラ。

 ちょっと虚空から顔を出しているようで、おかしく見える。


 まあ、誰にも見られていないから問題ないんだけど。


「この車さ、隠しダンジョン内に仕舞えたりする? さすがに置く場所がなくてさ」


 これはあくまで帝国の技術。

 帝国では使われていても、ここでは使用されていない。


 そのため、車のためのスペースなんて存在しないのだ。


「大丈夫だよ。それじゃあ、路地の方に向かって」

「ほいほい」


 車を走らせ、路地裏まで行く。

 アイラが出てきて、指を弾くと車が虚空の飲まれていった。


 さすが隠しダンジョン。すげー。


「疲れたから、俺も隠しダンジョンに入ろうかな」

「いいよー。あ、ついでにレベリングしたら? 疲れている時にはレベリング! やっぱ相場は決まっているよね」

「なかなか鬼畜だな……。でも、もしものことを考えたらレベリングしておいた方が無難だよな」

「よし。それじゃあ決まりだね」


 こうして、俺は隠しダンジョン内に入る。

 久しぶり隠しダンジョンは、相変わらず不思議な空間だ。


『お久しぶりです』

「コアさん、お久しぶり」


 さーて、やるとするか。

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そこで皆様に大切なお願いがあります。


数秒で終わりますので、是非よろしくお願いします。




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