面倒事に巻き込まれたので脳筋思考で解決した
車を走らせ、アルバ王国を避ける選択肢を取ったわけだが。
全く土地勘がなかったこともあるのだろう。
よくわからない森の中を走っていた。
方角的にはこっちで間違いないのだが、どうやらここを経由する必要があるらしい。
なんだか嫌な予感がぷんぷんして仕方がない。
「あの……大丈夫なんですか?」
「分からん……」
「大丈夫なの?」
「本当に分からん……」
俺はただ分からんという機械的なものになっていた。
だって仕方ないじゃん。俺だって不安なんだもの。
エンジン音と何かの鳴き声が俺たちを包んでいる。
ここまで深いと、方角さえ分からなくなりそうだ。
「そろそろ止まった方がいいかも――」
瞬間、俺はハンドルから手を離して何かを掴む。
なんだなんだと見てみると、俺の手には矢が握られていた。
「す、すごいです」
「いや、関心している暇はないぞ」
どうやら近くに敵がいるらしい。
少なくとも弓を使ってくるということは、知能があるということだ。
となると、魔物で言えばゴブリン……それか人間か。
「おいおいおい。兄ちゃんたち珍しいもんに乗ってるじゃねえか!」
「絶対高く売れるぜこれ!」
「この森に入ったが最後! 我ら盗賊団に何もかも持っていかれる宿命なんだよなぁ!」
はぁー……やっぱり面倒事に巻き込まれたよ。
俺はイライラと矢にぶつける。
「は……? なんだあいつ……片手で矢を折らなかったか?」
「気の所為じゃねえか? 俺ぁ見てなかったぜ」
「いや……俺も見たんだが……」
一瞬で決着をつけよう。
俺は俺で急いでいるんですよね。
「あのー。俺たち、トトリ王国に行きたくて。道案内お願いできますかね」
尋ねると、男たちはケラケラと笑う。
「はははは! するわけねえだろ!」
「なんだか知らねえがお前が馬鹿なのはわかったぜ!」
「矢を片手で折る脳筋バカだ!」
「ナナ。処していいぞ」
「え……? いいんですか?」
「最近ストレス溜まってるだろ。今がチャンスだ!」
「は、はい!」
言うと、ナナが車から飛び降りて空に手を掲げる。
詠唱を済ませると、魔法陣が幾重にも生成された。
「《光の矢》!」
目には目を歯には歯を。
大量の弓矢が彼らたちを襲った。
もちろん、彼女も殺さない程度に済ませている。
矢が当たると、ヒリヒリする程度。
しかし、それが何回も当たったら話は別だ。
「いってぇぇぇぇぇ!!??」
「なんだあいつら!?」
「俺らやばくないっすか!?」
いやー、改めてナナの魔法を見るがさすがは王女様だ。
魔力量も高いし練度もすごい。
戻ってきたナナの頭を思わずなでてしまった。
「は……はう」
なんか変な声が漏れていたが、気にすることはない。
さて、脳筋と言われたが否定はしない。
今回はわりと脳筋な判断をした。
まあ、それは急いでるから仕方がない。
俺は車から下りて、一人の男を捕まえる。
「あの、道案内お願いできますか?」
「も、もちろんです!」
というわけで、俺は盗賊団を名乗る一人の男を借りることにした。
「やっぱこの森で活動しているだけあって、ココらへんは詳しいんですか?」
「は、はいぃ! めっちゃ詳しいです!」
「そうかそうか。それは助かる」
「ルイトさんを怒らせたらああなるんですね……」
「おもしろーい!」
別に怒ってはいないんだけどなぁ。
まあ。今回は少しやりすぎたか。
反省反省。
ともあれ、トトリ王国まで後少しまで来た。
ふう。頑張るか。
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