表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/60

解放

「お前……言葉は分かるか」

「ココ、コロス」


 これは……酷いな。

 完全にこっちは洗脳されているパターンか。

 

 銃剣をこちらに突きつけて、俺から離れようとしない。

 下手に相手に力があるせいで、普通に剣先が当たりそうだ。


「とりあえず……!」


 思い切り、銃剣を握る。

 力技だが、今の俺ならできる……そう信じて!


 思い切りへし折る!


 バキンと音を立てて、銃剣がへし折れた。

 よし……かなり馬鹿みたいな戦法だったが上手くいったな。


「弾丸はどうした。弾切れか」

「……コ!」


 ならチャンスだ。

 俺は《威圧》を発動し、相手の動きを封じる。


 そして、急ぎで魔法一覧を開いた。

 どっかにいい魔法が……あった!


「《フラッシュ》!」


 俺が叫んだ瞬間、辺りが明るくなる。

 どこだ。どこにあいつらがいる!


「ちっ……剣士のくせに魔法をよく使う」

「大丈夫だ。我々には神のご加護がある」


「前から言っているが、神って誰なんだよ。お前らは一体誰に従っているんだ」

「神は神だ。皆の近くにいて、一番遠い存在である」


「へえ。そんな胡散臭いもんに従ってんだな。お前らは」

「言っておけ。前回は敗北をきしたが、今回は勝てると思うなよ」


 そう言って、男が指を弾くと俺の目の前で爆発が起こった。

 突然のことだったが、咄嗟に受け身を取る。


「これが神の力だ。強大な力を前にひれ伏すがいい」

「そうだ。神の力を前にすれば、皆下民」


 神の力か。

 面白い。さっきから聞いていたが、なんて胡散臭いんだ。


「そんなの、一人で言ってろ。お前らの望みなんて知らないが、他人を巻き込むな」


 俺は剣を構え、そして一瞬にして加速した。

 《速度加速》をさらに強化した魔法。


 《重加速》。初めて発動したが、あまりの速さに自分でも驚いてしまう。

 一瞬にして間合いを詰めた俺は、一人の男に対して剣を突き立てた。


「なっ……? こ、これは……? 神の力を前に私の腹を突き刺したというのか……?」

「しゅ、修復ができるうちに帰還せねば!」


 修復……? まるで道具のような言い方をするな。

 しかし関係はない。今がチャンスだ。


「お前らの負けだ。いいからさっさと吐け」


 思い切り剣を突き刺す。

 これはお前たちが殺してきた人間たちの思いを込めて。


 そして、カイトさんの悲しみを込めて!


「……敗北だ。態勢を立て……直す……」

「《転移》」


 瞬間、男たちが目の前から消えた。

 くそ……また逃げられたか。


 ともあれ、今は魔族を……。


「あ、あれ。俺は一体何をしていたんだ……?」

「おい……お前、大丈夫なのか?」

「え? どういうことなんだ。俺はどうしてこんなところに……」


 人間に、戻っただと?

 魔力の反応も人間レベルに戻っている。


 それに言動も問題ない。


「俺は確か……二人の男に何かを飲まされて……いっつ……」


 以前会った魔族とは経緯が違うようだ。

 前の女性は神に直接力を貰ったと言っていた。


 しかしこの人はあいつらから力を貰ったと捉えることができる。


「俺が一撃を与えたから……隙を与えた瞬間に戻ったのか?」


 そう考える他ない。

 ともあれ、今は今だ。


「無理はしないでください。ひとまず、戻りましょう」

「お、お前は……よく分からないけど、ありがとう……」


 しかし大きな一歩だ。

 根本である存在を倒せば、魔族になった人間は解放される。


 それだけでも、功績は大きい。

 ひとまずは帰還してカイトさんに伝えよう。


【大切なお願いです】


少しでも面白い!続きが読みたい!応援してやってもええぞ!と思ってくださった方は



【広告下の☆☆☆☆☆をタップして★★★★★に染めていただけると嬉しいです!】


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ