温泉! 寝不足!
「すごいです! ものすごく立派な部屋ですね!」
「わぁー広ーい」
「すげえ……さすがは国家一だ」
俺たちが通された部屋は言葉では表せないほどに綺麗なところだった。
なんだかいい香りもするし、ベッドもふかふか。
隠しダンジョンの部屋もハイクオリティだが、やはり現実には劣る。
なんせ、現実には雰囲気という最高のマジックがあるからだ。
ここは雰囲気はぴかいち。
うーん。今、最高に旅しているって感じがする!
「ベッドにダーイブ!」
「私もダイブー!」
二人とも大はしゃぎである。
まあ、俺もはしゃぎたいところだが、一人は落ち着いていないとな。
「二人とも、ここ温泉があるらしいぞ!」
「温泉ですか!?」
「マジかよ! 精霊さん大喜び!」
やっぱり良い反応すると思ったぜ。
俺も最初聞いた時は驚いた。
温泉なんて、俺の国ではなかなか見られなかった。
しかし、ここは温泉が湧き出る立地をしているらしい。
アルトミスさんはそれを知った上で、ここの宿に招待してくれたのだろう。
改めて感謝しなきゃな。
「それじゃあわたし、お先に行ってきます!」
「私もー!」
「あんまはしゃぐなよー!」
二人が行ったのを見送って、俺も温泉に入る準備をする。
荷物はこれくらいでいいかな。
よし、さて体を癒やすサービスタイムだ!
温泉に向かうと、そこには綺麗な色のついたお湯が張られていた。
んー、温泉の香りがする。
どうして温泉ってこんなにも落ち着くんだろうな。
最高だぜ。
「はぁ。生き返るわ」
やっぱり温泉は最高だ。
なんだろう、自然の力とやらを感じる。
「ちょっと! 走らないでください!」
「わーい! 追いついてみてー!」
隣はどうやら女性用らしく、二人の声が聞こえてきた。
……相変わらずはしゃいでんのな。
別に気になっているわけではないが、少し聞き耳を立ててしまう。
ま、まあ悪いことはしていない。
決して覗いたりはしていないからセーフだ。
「ちょっと、何しているんですか!?」
「えへへへ! 楽しいことー!」
おいおい。二人とも何をしているんだ。
本当に何をしているんだよ!
「きゃ! やめてください!」
「うへへーよいではないかー!」
だめだ。のんびりできない。
「上がるか……」
俺はひとまず、落ち着くために温泉から出ることにした。
まあ、体の疲れは取れたし別にいいか。
しばらく部屋で待っていると、二人が帰ってきた。
「ぽかぽかですー」
「楽しかったー!」
「それはよかった」
そろそろ夜も遅いので、俺は寝ることにした。
ベッドに潜り、目をつむる。
「おい。なんで俺のベッドに入ってくるんだ」
「別にいいじゃん」
この精霊、完全に調子に乗っている。
「うりうりー!」
「……我慢しろ俺!」
この時点ですべてを察した。
俺は多分寝不足のまま明日を迎える。
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