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厄介な人物

 しかし普通はBランクの魔物が大量発生なんてしないんだけどな……。

 アルバ王国の件と関係がありそうだ。


 リトバー公国。東の平原へと馬車で移動していた。

 アイラはなんともなさそうだが、ナナは少し緊張しているように見える。


「こう……初めての依頼なので緊張しますね」

「不安か?」


 尋ねると、ナナは全力で首を振る。


「いえ! ルイト様なら絶対に勝てると信じていますので!」

「そうか。なんか、期待されるのは慣れていないから恥ずかしいな」


 俺自身、勇者パーティ『竜の息吹』にいた頃は誰にも期待されていなかった。

 そもそも、いたかどうかも怪しい。


 そんな俺なのに、彼女は俺のことを知っていて期待をしてくれている。

 なんていうか……こそばゆい。


「なになに? ルイト、恥ずかしがってるの?」

「……ちょっとな」


「もう! 精霊さんも君を見てると恥ずかしくなってくるじゃない!」

「それはすまないな。一緒に恥ずかしがってくれ」


 なんの変哲もない会話をしていると、馬車が止まる。


「すまねえ兄ちゃん! 案内できるのはここまでだ!」


 どうやら近場まで来たらしい。

 金属音や声などが聞こえることから、本当にギリギリまで寄ってくれたようだ。


「ありがとうございます」


 感謝をして、馬車から飛び降りる。

 眼前には、大量のランドタイガーの群れと冒険者たちがいた。


 なかなかに苦戦を強いられているようで、決していい感じではない。


「アイラ、ナナ。ひとまず待っていてくれ!」

「あ、あの!」


 俺が行こうとした瞬間、ナナが呼び止めてきた。


「どうした?」

「私も……戦いたいです」


「戦うって……大丈夫なのか? 相手はBランクの群れだぞ?」


 不安に思っていると、アイラがナナを凝視し始めた。

 そして、ニヤリと笑う。


「ルイト。ナナのステータス見たけど、やばいよ」

「やばいって……もしかして」


「そう。魔攻――魔法のステータスが異常に高い。多分、勇者と定義されている人たちよりはるかに高いよ」

「勇者より高い!? すげえな!」


 となると、俺の元仲間である魔法使いのベレアよりやばいってことだよな。

 第三王女強すぎだろ。


「一応、これ。なんかあったら守るけど、念のために持っておいて」

「ありがとうございます!」


 俺は彼女にエリクサーを渡し、いつでも対処できるようにしておく。


「それじゃあ行くか!」


 そう言って、俺たちは駆け出した。

 近くにいた青髪の冒険者がこちらに気づき、声をかけてくる。


「援軍か! 助かったよ!」

「いや、大丈夫です。それよりも現状はどんな感じですか? 見た感じ、決していいとはいえない気がしますが」

「ああ……ちょっと不味い。特に、一人で全員倒そうとしているやつがいるせいで、連携はめちゃくちゃなんだ」


 冒険者が指さしたほうを見ると、一人だけ誰とも連携を取らずにハンマーを振り回している者がいた。

 あんな乱暴に振り回しても意味がない。実際、仲間の邪魔をしているだけのように見える。


「ちょっと、援護してきます」

「……すまない。任せた」


「わたしは別の方のお手伝いをしてきます!」

「私も見てくるー」

「オッケー! なんかあったらいつでも逃げてこいよ!」


 ナナたちと別れ、俺はハンマー男の方へと駆け出した。


「ヒャッハー! 手柄は全部僕の物だ!」


 うわ……見るからに厄介な人だ。

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