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拾った責任、とってよ  作者: 滝沢美月
ENDING
35/35

あとがき



※ ストーリーについて



 このお話は、前作「imitation kiss」を書きあげた勢いのまま書き始めたお話です。

 書きたかったのは、「男の子を拾っちゃいました」っていう、まさにあらすじ通りの内容です。

 コロナで自宅待機となり、家にいる時間がたっぷりあったので、もう書きたいことを思いっきり詰め込んで書いてしまおうという思いから書き始めました。

 私の書く作品は、だいたいがクラスメイトとか、同僚とか、もともとなにかしらの関りがあってそこから恋に発展するという展開が多かったので、いままで全く接点のなかった初対面から始まる恋っていうのもテーマでした。

 あとは、自分の出自のせいで、ありのままの自分を見てもらえないことがコンプレックスの男の子というのも書きたいテーマでした。

 自宅待機の間に書く、という前提だったので、話のボリュームを抑えるために期間限定の同居にしたり、糖度も低めという縛りを加えたり、私にしては今までしたことのないお話の作り込み方をしたと思います。

 それでも、書き始めると主人公たちが勝手に動き出しちゃうのはいつものことで。

 ラストも、本当は二週間という期限の3月31日でちゃんと締めくくるつもりだったのに、蓮君はその日からさらに二週間もどこかをほっつき歩いて、はぐみのところに戻ってくるまで時間がかかってしまいました。

 本編では、この間、蓮君がなにをしていたか語られていませんので、読者様が色々想像してみてください~!

 糖度低めということで、はぐみが最後の最後まで蓮君には恋愛感情を持って接してなかったです。蓮君の方が好きになるのは早かったかな、と思います。なので、結構ラブ度も糖度も低めだったので、ラストはちょっと甘さを意識して頑張って書きました。

 満足していただけたら、幸いです。

 今回は糖度低めだったので、次回は糖度たっぷりをお届けできたらいいなぁ~。



※ for Thank you!



 お気づきの方もいるかもしれませんが、お話の中の二週間の天気や季節の移り変わりは、今年の三月の東京の気温や天候をそのまま反映しました。桜の開花宣言の日など、一部いじっているところはありますが、雪が降った日とかはそのまま本当に降った日に合わせています。

 なんとなく、2020年を感じさせるものを取り入れたいという思いから、天気をそのまま使ってみました。

 見切り発車で連載を開始して、目指せ、毎日更新! と言いつつ、途中、パソコンが壊れてしまうというハプニングがあったりして、中盤更新が遅かった時もありましたが、最後は毎日更新で完結まですることができました。

 それもこれも、読んでくださる読者様のおかげです。

 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 本当にたくさんの方に読んで頂き、感謝です!



 最後に、新型コロナウィルス感染による自粛から二ヶ月が経ちました。

 自粛が解除された地域の方もいらっしゃると思いますが、私が住んでいる東京はまだまだ自粛が続いています。

 それでも、すぐそこに、自粛解除の日が見えてきたように感じる日々です。

 コロナで自宅待機になっていましたが、私はこの期間をコロナのせいで何もできなかった日々ではなく、自宅待機していたからこそ新しい発見があったり、ゆっくり執筆に取り組めた貴重な時間だったと感じています。

 起こりうる出来事をマイナスではなくプラスに捉えて、それを次の作品を書くパワーに変えていきたいと思います。



2020.5.22 滝沢美月



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― 新着の感想 ―
[良い点] 情景描写がすごく上手で場面のイメージがとてもしやすかったです。それに、日常パートがめちゃめちゃホッコリできて、あたたかくなりました。疲れが癒やされる感じがします。 [一言] とても良い終わ…
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