表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女の気まま暮らし~元勇者は不老で最強になってました~  作者: ゆっき
第2章 新たな住民と人族と魔族

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/78

少し早い遭遇

 土の壁もギリギリだったらしく地面に戻そうとすると、そのままバラバラと崩れ落ちた。結果地面が変な形になってしまって、後で直してもらわないといけなさそう。

 壁が崩れて風で煙が飛んでいくと、中の様子があらわになる。

 鎧は片方が地面に伏している。そして、片方は膝をついているものの辛うじて意識があるようだ。


「くそっ、なんて無茶苦茶な。魔力量はどうなっている」


 あたしは近づいて意識がある方の近くにしゃがみ込む。そして、もう一方を倒れてる鎧の首に触れて脈を確認した。


「生きててよかったわね。もう片方は……一応生きてるみたいね」


 というか、こんだけやっても焦げてはいても完全には壊れない鎧って何の材質なのかしら。いや、まあ金属ならそれくらい普通に保つのかしらね。

 まあ、今はそれは良いわ。


「それで、何が目的なのかしら?」

「ふん……敵に言う義理はない」

「そう……まあそうよね。それじゃあ、寝てなさい」

「なっ、まっ――」


 中途半端に譲歩を与えても時間稼ぎされるだけだし、あたしはそのままワンドでぶっ叩いて気絶させた。

 馬車の方を見ると、少し距離をとっていて無事だ。


「さて、2人は無事かしら……コノミさんはともかくシグニアさんは今何処にいるのかわかんなくなっちゃって心配だけど。でも、この場をそのまま放置するわけにもいかないし」

「それなら、こっちが済んだから大丈夫。その人を探すついでに周りに更にいないか探してきてくれないか。護衛は任せて」


 あたしは人がいないと自分で思い込んだ場所ではどうやら呟いてしまうくせがあるらしい。

 鎧を引きずって戻ってきたコノミさんがあたしにそう言ってきた。


「わかった。任せるわ。何かあったら大声で呼んで」

「わかった」


 あたしはコノミさんにその場と鎧を任せてその場を後にした。

 木々生い茂る中に入って気配を探る。

 シグニアさんは隠れているとはいえ、流石にこの状況なら隠してる暇もないか。あたしに気づけば、あっちからわかるようにしてくれるはず。


「何処に行ったの?」


 集中して探していると何かが近づいてくる。そちらを振り向くと、怪我はしてなさそうだけど服が汚れて少し破れたりしているシグニアさんの姿があった。


「大丈夫!?」

「あぁ、今回は警戒もしていたし武器があったからな」

「今回はってことは……」

「あいつらが追ってきていたようだ。巻き込んでしまってすまない。おそらく、ワタシのことを待ち伏せていて、隠れて移動するのにちょうどいい馬車を狙っていたということだろう」

「でも、わざわざ? 普通に1人で変装の可能性だってあるんじゃ」

「それはそれで探索隊が別にいる可能性がある。隠れて探しているな。あくまで今回のこいつらは待ち伏せして遠距離移動して逃げるのを阻止するためのやつらだろう」

「少なくとも、まだ敵はいるってことね。それとここの道でサーベルウルフが現れた原因がまずこいつらだとしたなら、大本からどうにかしないといけないわけね」


 このままだと薬屋の依頼は一時的にしか達成できそうにない。ただ、元々は今回のこの件に関して解決するための準備で薬屋の依頼を受けたわけで。

 事情説明したら多少前払いしてくれるかしら。


「まあ、とにかくこの件についてはアリアさんとも話し合って今後のことを決めていこうかしらね。ひとまずは、あの馬車を山から抜けさせましょう」

「わかった」


 あたしたちは他にも鎧の残党がいないか警戒しながら馬車の護衛を続けることにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ