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魔女の気まま暮らし~元勇者は不老で最強になってました~  作者: ゆっき
第2章 新たな住民と人族と魔族

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実のなる木々の謎

「この辺りからは気をつけないといけないかしら」


 シグニアさんとあたしは商業で使われている道に沿って山にたどり着いた。

 現在は踏みならされた道の中で、一番標高の高い位置にいる。


「しかし、道以外は結構自然そのままになっているな」

「人が住んでいるとかじゃないならそんなものじゃない?」

「まあそうか。少なくとも今は目に見える位置にはいないようだ」


 シグニアさんはそういいながらも音も聞いている様子だ。少なくとも足音や鳴き声も聞こえてないと言ったところだと思う。

 そうなると、常時というわけではなさそうだ。


「こっちから探してみるか、それとも待ち伏せるか悩むわね」

「指示によって動いているなら、その意図を知らないとずっとこないという可能性もあるが……」

「そこが問題なのよね。ずっと待っててこないで徒労に終わるのが、一番駄目なのよ」

「それなら探しに出たほうがいいんじゃないか?」


 サーベルウルフが野生なのか指示されたものなのか。そしてあたし達は少なくとも意図を感じている。それなら、今取るべき行動を選ばなければならないとすればこちらから動いていくことだ。


「そうね。こっちから探してみましょう。少なくとも、この道を通った人がサーベルウルフを見つけたわけよね」

「二手に分かれるか?」

「もしもがあるし一緒のほうが良いと思う」

「わかった。ワタシはシエーラさんに従おう」


 山の道は西から東に向かうような形になっている。あたしは今いる場所を中心として道から北側をまずは探索してみることに決めた。

 この辺りの地理については全く知らないに等しいが、道から見た感じでは南北どちらもあまり変わりはない気がする。

 だが、北側に進み始めて、道が見えないほどになると少し変化が現れた。


「木の実のついた木が多いわね」

「そうだな。しかし、こんな山中に自然にここまで生え揃うものだろうか」

「まあ、よく商人が使ってるって言うし誰かが弄ってる可能性は否定出来ないけど、これ食べに動物が来る可能性ってあるわね」

「それを狙ったサーベルウルフが最近になってきたという可能性か」

「まあそういうことになるわ」


 サーベルウルフ自体は肉食だけど、その餌となるはずの動物は草食動物を好む。つまり、この木の実を狙った動物が餌だとすればこの辺に来た理由付けにはなる。

 縄張り意識のほうについてはまだ違和感が残るけれど、この木の実の木々が生えてる周辺をまずは探してみるとよさそうだ。

 だが、物事はそう上手くいかないものでしばらく歩いてみたけれど、思った以上にこの木の実の木の範囲は広がっている。つまりたった2人が歩いて調査するには手に余る広さになる。


「それにしても、動物と出会わないな」

「普通にあたしたちの気配察知して逃げてるんじゃないの? あたし達も全く隠してないし」

「それでも遠目でくらい見つかると思うんだが……それに足跡もほとんどないのは違和感だ」

「そう言われてみると、木の実とかもあんまり食べられてる感じはないように見えてくるわね」


 つまり、ここしばらくはこの北側の範囲には動物が来ていない。人が管理しているならありえるけど、囲いもないなら普通は動物もやってくる気はする。

 新しい違和感が増えたかもしれない。


「ひとまず戻って南側もみてみましょう」

「わかった。南北で比較すればわかることもあるかもしれないな」


 あたしたちはひとまず、これ以上北側を用意無しで調査するのは無謀と考えて、反対側の南へと行くべく最初の道へ戻ることにした。


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