リリアちゃんの予想
「色々話せて楽しかったです。また後日に」
「こちらこそ楽しかったです」
昼を一緒に食べたりしつつ無事に今回は終了した。
帰り際に森の入口まで見送ると「では準備の方、そちらでもよろしくお願いしますね」と言いながら去っていった。
一体何を準備すればいいんだろう。
その答えは数日考えてもでてこなかった。
ひとまず普段通りに生活で必要な家事や収穫をこなしながら日々を過ごしている。
「うぅん……」
「どうかしたの?」
うなりながら洗ったものをほしているとリリアちゃんがそう聞いてきた。そういえば些細なこととかは話しているけど、最近は深い話はできてないな。
「リリアちゃん……一緒に寝ない?」
「い、いきなり何言ってるのよ!?」
顔を真っ赤にして怒られてしまった。やっぱり理由もなく誘うのはダメだよね。
「まあ冗談はさておいて、何か準備を頼まれたんだけど何のことはさっぱりなのよ」
「アリアさんに……?」
「その通りよ! よくわかったわね」
「だってそれ以外に頼まれそうな人いないじゃない」
心に攻撃を受けた気がした。
たしかにあたしにそんなこと頼むのはアリアさんぐらいしかいないかもしれないけどさ。でも、もしかしたら他にいるかもしれないじゃない。
「だ、だって、アイコンタクトされたような気がしたけど何を意味してたのかわからなかったのよ」
「そんなこと言われてもあの日の話は重要なことだから、秘密ってことでとか言って教えてくれないじゃない」
「うっ……その通りね」
「それでわかれってムチャにも程があるわ!」
最近リリアちゃんから遠慮が完全に消えた気がする。いや、個人的にそれは良いことなんだけど状況によってはこんなことになるのね。
ちゃんと覚えておこう。
「じゃあ、話してあげるけど他の人には秘密よ」
あたしはこの前にあった話をわかりやすく伝えてみた。
「ふぅん……」
「何か予想できることとかないかしら?」
すべて干し終わって天気がいいので大きめのイス代わりにしてる丸太に座って話を続ける。
「個人的に解決したいみたいなこといった時なのよね?」
「そうね。あたしが感じたのはその時だったわ」
「そうなると、問題解決しにいくから準備しておいてってことじゃない?」
「問題解決って……シグニアさんの? どうやって?」
「村救うとは言わないまでも、追っ手を全員倒すとか……?」
やばい。自分が荒事に顔を突っ込むことを無意識に回避していたせいで簡単なことに気がついていなかった。たしかに言われてみればそれ一択じゃない。
「うわぁ……あたしのばかぁ……」
「だ、大丈夫?」
「大丈夫よ。だけど、そうなると準備って戦いの準備よね」
「まあそうなるでしょうね」
「しょうがない。やらないと駄目ね」
あたしは重い腰を上げて倉庫を目指す。まずは今ある装備の再確認をして、それから消耗品の確認とか改めて今使える技術も知っておかないとスライムの時みたいにやばいわね。




