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ユーディキウムサーガ 父親に捨てられた少年は好きになった少女のために最強の剣士を目指す  作者: ムラタカ


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 61話  邂逅

   

「シェイン!随分とお馬さんと仲良くなれましたね!」


「だろ!お馬さんマスターと呼んでくれ!」


「よ!お馬さんマスター!凄い!惚れちゃう!」


「……、なんか馬鹿にしてない?」


「は?何を言ってるんですか?

お馬さんマスターがお馬さんマスターって呼べっていったんでしょ?」


「ごめんなさいチョーし乗りました、だからお馬さんマスターって名前に変更しないで」


「え?どうしてですか?可愛さと格好良さが奇跡的な割合で合わさったとても素敵なお名前だと思いますよ?これからはお馬さんマスターに改名しましょうよ!そうしましょう!」


「マジ勘弁してくださいフィーファ大お姫様」


「……はぁ…まったくもう…」



馬車の扱いに専門の御者を充てがう話しになったのは当然の経緯だがシェインは


「そんなモンいらねー、馬車も俺が運転すれば問題ない!」


と豪語したがまぁ予想通り酷いものだった、


フィーファも当初はレイラとレコを助けに行くと言う理由があるのを理解した上でシェインと二人きりの旅に若干は浮足立っていたがシェインのあまりに下手くそな馬車の運転にそんな気持ちは四散し

お馬さんの気持ちを理解してください!

だとか、お馬さんに優しく!だとか

あぁ〜お馬さん怒らないで走らないでと

お馬さんのご機嫌取りをしてなんとか馬車を人並みに動かせるようになった始末である、


ソレも仕方ない話でシェインの下手くそな馬車の操縦技術は馬に過剰なストレスを与えるらしくフィーファは馬車酔を強要され、休憩を度々挟む旅は遅々として目的の場所に進む事は無かった



「美少女お姫様である所のこの私が馬車酔でゲロを吐きそうという未曾有の危機に晒されているのですよ!コレがどれ程の問題かお馬さんマスターにはわかってないみたいですね!」


「美少女お姫様がゲボを吐くんだろ?一定の層には需要がありそうじゃん」


「嘆かわしい、一体何処でそんな気持ち悪い価値観を学んだのですか?昔の純粋無垢だったお馬さんマスターを返して下さい」


「もう分かったから、俺が悪かったよ、だからお馬さんマスターは止めて、お願い…」


「うふふふ、これに懲りたら調子に乗らない事ですね!」


(調子に乗ってるのはどっちかって言うとフィーファだよな……)



馬車酔で蓄積されたストレスを遺憾無く発散しフィーファは御満悦のようだ、

現在馬車は停車し何度目かの休憩中である、



「ねぇ、シェイン、次ここに寄ってみましょうよ、」



フィーファがシェインに見せてきたのは王様から渡された地図、所謂旅のしおりと言うやつだ

そこには計画的なアングリッタまでの道中がしるされてをり、行く先々にある村や街の情報が記されている


普段の態度があんなのだから祖父としての孫への愛情に乏しいイメージがあるのだがこういうのを見てるともうなんか分からなくなってくる、

ほんとはあのジジイ、フィーファの事大好きなんじゃないか?


「いいのかよ?レイラやレコ達もっと先に言ってるかもしれないのに、」


「確かに懸念すべきかも知れませんけど道中食べ物は買って置かないといけませんし、もし賊が色んな場所に立ち寄ってるなら情報収集は欠かせませんからね、」


「屁理屈としては完璧だな、グーの声も出ねー」


「屁理屈じゃありませんよ、理にかなった旅計画です」


「了解しましたよ、じゃお馬さんにまた頑張ってもらうかー」


「また馬車に乗らないといけないんですね……」



ガックリと項垂れているフィーファに苦笑いで答えるシェイン、早いとこ馬車の扱いに慣れないとフィーファのご機嫌がさらにナナメになって今よりもっと面倒くさい絡み方をしてきそうだとシェインは旋律した


アルフィダやレイラは平然と馬車の運転をしていたのでコツの一つでも聞いておけば良かったと後悔するが、今更遅いだろう、


そうしてフィーファの吐きそうというつぶやき等を華麗にスルー、聞かなかった事にして馬車を走らせていると大きな風車が見えてきた、まだ街の全景がまともに見えてもいないのに風車だけはしっかりと把握出来る、

それだけにその大きさがどれ程の物かが非常にわかり易い、



「でっけぇ、どれくらいのデカさなんだ、あの風車、」


「私達が立ち寄る街の観光名所として有名だそうですよ、」


「観光名所ってゆうよりあの風車自体が名所だろ、どうやってあんなデッカイの作ったんだよ…」


「さぁ…作った人の事は何も記録に残って無いらしいです、ずっと昔からあそこに変わらずあったのだとか、」


「大昔に誰かが作ったってのか?あんなデカいものを?普通にありえないだろ?」


「普通ならそうですよね、でも昔話や伝承などでは今より昔、神代の時代と言われる時代には現在よりも発達した技術があったのだとか、」


「現在より発達した技術?」


「はい、人は魔法に頼らずもっと別の…私達では想像もつかない超常の力で世界を明るく照らしていた、神代の時代には夜と言う概念がなかったのだと伝えられています、そんな時代が本当にあったのならあの風車はそんな時代の名残なのかもしれませんね…」


「想像もつかないな、そんなの、」



先の旧結婚式場跡地での事件

神と目されていた黒髪の美女の特異な力、

祖父の言っていた大陸の外の世界

そして民間伝承や、伝説、昔話として語られる神代の時代、その裏付けとも言われるこの巨大な風車

この世界でたった15年しか生きていないフィーファの拙い常識など全く意味をなさないと、

そう言われているような怖さがある、

あの女、黒髪の美女の残したネメジスやユーディキゥムという言葉の意味だってわかってない、

不安になるなという方が無理な話だ



二人が乗る馬車は問題なく巨大な風車があるという大きな特徴を持つ街、ミュゼールへと辿りついた、



「しかし近くで見るとホントバカでかいな、もうただの壁だよな、」


「あの風車から得たエネルギーをそのまま街の維持に回してるみたいです、不思議ですよね、魔法の力を一切使わずエネルギーを生み出してるみたいです、レスティーナの魔術調査隊が独自に調べてもあの巨大風車からは微量レベルの魔力すら検知されなかったらしいですし、」


「ほへー、そんなワケわかんねーモンが俺等が生まれるよりズッと前からあったなんてな、アレを作った奴等ってどこ行ったんだろうな?」


「わからないですよ、そんなの、大昔の話ですし、神話とか伝承なんて大抵はおとぎ話でしょうし、」


「でもこうしてあの風車が実在してるから一概にただの作り話って言えない訳だろ?」


「そうですね、好事家達からはこういった伝説や世界各地に点在する歴史物は格好の研究材料ですしね、」



街に入るさいに門兵に身分を確認され王様から渡された書状を見せたら門兵は顔を青くしながら


「申し訳ありませんでしたー」


とやや怒鳴るような大声で謝罪し、門を通してくれた


街並は決して大きくはない街だが潤っている、

それが一目見て解るくらいにはこの街は潤っている

人々の顔にも生気がみなぎっていて幼い子供達が笑顔で追いかけっこなどをしてあそんでいる姿も散見出来る


出店みたいなのも多く、そこには多くの客が買い物に来てるし、商人や旅人の出入りも頻繁なようだ


とりわけ驚いたのは暗い場所でも明かり、光を発生させる事が出来る不思議な技術があったことでこの街の住人は夜でも昼の様に生活が出来るのだとか、


コレもあのデカい風車が生み出したエネルギーを街に分散しているお陰らしく、コレ等の力の恩恵を受けたく、この街への入居者は後を絶たないのだとか、



「エレクと呼ばれるエネルギーらしいですね、あの風車が風を受けて回ってその回った分をエネルギーに変えて街に分散してるらしいです、ウチの魔術研究チームもどういう仕組みかまでは解明出来てないのであくまでらしいくらいの認知度ですけどね、」


「不思議な力……?技術だな…、これのもっと凄い版みたいなのがあれば夜の概念も確かになくなりそうだ」


「古代人といえばいいのでしょうか?彼等が生きていた時代は今より進んだ文明だったのかもしれませんね」



そんな事を話ながらシェイン達は街の中へと入っていく、


レスティーナの城下町には貴族が多く住んでいた事もあり、町並みの景観がレスティーナの可視化される程の潤沢なマナ

輝きなど地形の効果などもあって花々しく美しい印象を受けたが住んでいる人々のプライド、意識が非常に高く話していて疲れると感じた事が多くあった、買い物一つにしてもコチラを値踏みしてくる様な視線は不快で王様の人柄もあって正直余りいい思い出がない、しかしこの町は住人の一人ひとりが自由に過ごしてをり身分に苦しめられたりしている様子がない、

当たり前の話だが接客してる定員も笑顔だ客に接していてなんか無駄にホットしてしまう


町を歩いていて気づいた事だがこの町の風車はあのバカでかいの一つではなく小型の物を含めて至る所に設置されているようで所々でその姿を見る事が出来た


気分が高揚していた為かシェインとフィーファは出店の食べ物を適当に買い食いして周り、気分はお祭り周りのような感じになっていた、

だから油断していたのかも知らない



「あっ!アレ美味そう、次アレ食おーぜ、フィーファ、あれ…え?フィーファ…?」



直ぐ横を歩いていた筈のフィーファがいなくなっていた

慌てて周囲を見回すがそれらしい人を見かけない

フィーファは目立つ、

キラキラと光る金の髪、人形のように整った端正な顔立ち、幼いながらも他を引き付ける美貌は他人と彼女を見間違う事など絶対ない、

だから彼女は目立つ、これだげ探しても視認出来ないという事は紛れもなく逸れてしまった事を意味する



「ちくしょ〜、何やってんだよ、俺、これじゃ近衛失格じゃねーか、」



周囲を確認しながらシェインはフィーファを探す、

しかしその努力が報われる事は今の所無かった



一方でフィーファもシェインと逸れた事には危機感を覚えていた、自分が一瞬注意を別の事にやった事が切っ掛けだがシェインと逸れてしまうとは思って無かったので痛恨の思いだ

しかしソレも仕方ない事だろう、



「とにかく…確認しないと…」



フィーファは見てしまった

本来ならありえないだろ、

シェインと逸れる原因となった“アレ“との遭遇


(私にそっくりだった…、)



自分にそっくりな少女を見つけてしまったのだから





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