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八百屋さんにて

こんにちは、紫雀です。


私が主婦になりたての頃の話です。

主婦業やってるとお気に入りのお店ができますよね。


もちろん私にもありますよ。

当時、常連になっていた激安の八百屋さん。

選外品を扱うので、でっかいニンジンとか

大根とかスーパーじゃ見ないサイズの野菜が並ぶ。


季節の葉物お野菜がどれも一把百円。

青々としておいしそうです。^^


でも地元食材を多く扱う店には

新米主婦にとって「なにこれ?見たことない」系の

手に余る食材もあるんだよね。


店を訪れ、小松菜、ほうれん草など順に籠に入れていき

目の前の野菜を一つ取って、はたと考えた。


ワサビ菜?どうやって食べるの?

解らないときにはお店の人に聞く。

主婦の掟である。


「コレ、どうやって食べるんですか?」

「ああっ、それはね」


説明しようとしてる店の人から突然、野菜を分捕って

一人のおばあ様がつばきを飛ばしながら仰った。


(ゆえに椿姫のあだ名を進呈いたします。)


「何、あんた、ワサビ菜知らんの?この野菜はな」


やおら、ばしばしと野菜を机に打ち付け

合いの手に塩を振る仕草をする。(゜ー゜;


「塩振って、こうやって、こうやって」


ああああーーーっ、おばあさまー。(;´Д`)ノ


「叩いて、しぼって」


ほんとに野菜を叩いてしぼっている。


おばあさまたらーっ!(;´Д`)ノ


買い物客と店員の眼が点になっていた。

「あとは熱湯をかけて、絞って切ってから醤油につけるだがー」

わかったかーと言わんばかりにこちらをご覧になった。


あまりの事に説明された内容の半分も頭に入っていなかった。

「あっ、はい。ありがとうございます。……ちょっと失礼しますね。」


と言ってワサビ菜をおばあさまから受け取った。

そのままレジに行く。

「コレ、ください」


もうっ、おばあ様たらっ、このヘナヘナにしおれた野菜。

まだ、レジ通してなかったんですのよ。


売り物なのにたたいちゃだめでしょう (´Д`υ)。


さんざん痛んだ野菜をみて苦笑いした店員さん。

「えっ、コレ?新しいのがいいんじゃあ」

「いや、いいです。これで、私が質問したんだし」


買って帰ってはじめて作ったワサビ菜の醤油漬け。

その日のエピソードが絶妙のスパイスになり

忘れられない思い出となりました。


えっ、美味しかったかって?ちょっと思い出せません(^o^;)。


以上、紫雀の体験談でした。



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