表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/124

プールの怪異


こんにちは、紫雀です。

中学時代の塾友、 中田亜子さんは

ある日、私にこんな話をしてきた。


亜子さんの中学校にはプールがあった。

だがこのプールは数年前に水を抜いている途中、

生徒が排水溝に挟まれ亡くなると言う痛ましい事故が起こった。


排水溝にかかる水圧と言うのは想像を絶するものがある。

水深が1.3~1.4m、排水口の大きさを1m2とした場合、

排水口に掛かる力は12740[N/m2]となり

これは足に1.3tの重りを付けて

深い水の中に飛び込むことに相当するらしい。


たとえ気が付いて誰かがプールに助けに入ったとしても

第二の犠牲者が出るだけだっただろう。


夏休みに入る目前、彼女のクラスでプールの授業があった。

「平泳ぎ」と「「自由形」で、構内の水泳大会に向けた

練習のための授業だった。


彼女の順番がきて水中眼鏡をかけプールに飛び込み泳ぎ始める。

プールの中ほどまで来て前に進めなくなった。

誰かが足を引っ張っている。

水の中で振り返るとだれもいない。

気にせず泳ぎ始めるとまた誰かが足を引っ張る。

気持ち悪くなって泳ぐのをやめ後ろを振り返るが誰もいない。


首を傾げながらも再度泳ぎ始めた。

突然、ものすごい力で水底に引っ張られた。

息継ぎが出来なくて必死でもがいた。

水流が一方向に生じ、手足の抵抗を塞いだ。

水の流れる方に顏を向けると

閉じているハズの排水溝が見える。


排水溝の中から手が伸びてきて、

おいでおいでと彼女を招いていた。


「おい、中田、中田、大丈夫か?」


ぱちぱち軽く頬を叩かれ、先生の問いかけで目が覚めた。

気が付くと彼女はプールから引き上げられ、プールサイドの床に寝かされていた。


「よかった。びっくりしたぞ。

 お前、水底に沈んで上がってこないからてっきり」


先生は心から安堵したというように言葉をかけてきた。


「あの手、一体なんだったんだろう。

 プールに落ちた子まだ成仏できてないのかな……」

語り終わった後、彼女はそう呟いた。


ぞぞぞぞー……((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル。

ちなみにそのプール今でも使用しています。


以上きょてー(怖い)話、紫雀の体験談でした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ