プロレス技と会場に到着
近くにいた交通整理をしていた警察官に事情を説明した志田と勝平。果たして対応は?
※話が始まる前に前回の語れなかった注意点に付いて語ろう!
今さらなのだが志田のように人に向けてプロレス技をするのは危険行為だ!
打撲ならまだしも、各所の骨折や脊髄などを損傷して重い障害を抱える可能性がある! もしお前がふざけて相手にプロレス技をやって一生治らない障害を持ってしまったら、その責任を生涯掛けて取ることが出来るか? 出来る訳がないよな!
なので彼女のようなことは絶対やらないようにしろよ!
とりあえずドロップキックを喰らった夕月社長の介抱をする為、翔也と勝平は両手両足を持って運ぼうとするのだけれども……。
「おい翔也。そこにゴミ箱があるから、このゴミを頭からぶち込んでやる。だから手伝ってくれ」
「もう十分制裁は受けてるから止めろ」
しかも志田さんの方を見てみるとGOサインを出しているし、本当にそれでいいのか、アンタの上司だろう⁉︎
「見事なドロップキックだった。プロレスでもやってたのか?」
「はい。私は元々女子プロレスをやってました」
「そこからマネージャーになるって凄いわね⁉︎」
「はい。当時のイブニングムーン社に応募してみたら、受かったので自分でもビックリしました」
あ〜……プロレスやってたから、護衛も担えると思ったのかな?
「あの……志田さん。失礼な話をして申し訳ないのですが、そのときの夕月社長は“元プロレスラー! アイドルに転職⁉︎ これは売れるぞ‼︎”…と思ったらしく採用したみたいだったのですが、マネージャー志望だったのでガックリしてたみたいです。
でも“アイドルにさせるチャンスがあるから、雇っておこうか!” と言ってもいましたから…多分志田さんをアイドルにすることを諦めてないと思いますよ」
「ユーミンちゃん。その話本当なの?」
「はい。社長が酔っているときに話してくれ…ちょっ⁉︎ 何をしようとしてるんですかぁ⁉︎」
「明ちゃん止めないで、顔面に1発ぶちかまさないと気が済まないの」
「そんなことしたら流石にマズイですから止めましょうよ!」
ユーミンと莉央さん。それにスタッフの人達が志田さんを止めに掛かっている。
そんなことをしている間に、交通整理していた警察官がフィールドスタッフと共にこっちにやって来た。
「……これどういう状況ですか?」
うん、そう言いたくなるよな。
「あー、大丈夫です。気にしないで下さい。それよりも、何かあったのですか?」
彩さんがそう言ってフォローをすると、警察官とフィールドスタッフは「本当に大丈夫かなぁ?」と言いた気な顔をしながらも話してくれる。
「イブニングムーン社の方々をフィールドまで案内する準備が出来ました。なのでフィールドスタッフが案内するので付いて行って下さい」
「今の時間から行けば、急ぎ足になりそうだが打ち合わせとか出来そうだな」
「はぁ……そうですね」
冷静な姿で腕時計を見ながら言う志田さんの姿に、ユーミンさん達はホッとした顔をさせる。
「そう言えばアナタ方も予約していた方々で間違いないですよね?」
「はい。代表者はコイツです」
祐二さんはそう言って勝平を指をさした。フィールドスタッフは勝平の下へと近付く。
「アナタが今日のサバゲーイベントに予約者…代表者言った方が合ってますね。
代表者様の鈴木 勝平様で合ってますか?」
「はい、そうです!」
「確認の為、予約完了メールを見せて頂けないでしょうか?」
「あ、はい!」
勝平はそう返事をするとスマホを取り出し操作する。
「えっとぉ〜確かここに……あった! これだ!」
勝平はそう言うとスマホの画面をフィールドスタッフに見せる。
「…はい。確認出来ました! ではイブニングムーン社の方々と一緒にフィールドまでご案内致します。一応聞きますが……皆様は車でいらっしゃったんですよね?」
「はい。車は私の夫と彼の車の2台です」
「分かりました。私がバイクで案内するので、後ろについて来て下さいね」
「ああ、その前に……コイツを車の中入れるからちょっと待っててくれ」
祐二さんはそう言って気絶している夕月社長を指差した。
「あの…病院に連れて行くほどの怪我ではないので、気にしないで下さいね」
「え? あ…はい」
翔也達は気絶している夕月社長をハイエースに入れると、自分達の車に乗って、バイクに乗っているフィールドスタッフに準備が出来たと手を振って合図を送る。
「それじゃあ、出発しまぁ〜す!」
フィールドスタッフは手を上げてそう言うとバイクを発進させる。その後に続くようにして翔也達もコンビニの駐車場から出る。
「……なぁ翔也」
「…ん?」
「俺、今日のイベントサバゲーが不安になって来た」
「俺も同じ気持ちだよ」
「無事に終わるといいな」
「ホントそれ」
そんなこと話し合っていると、サバイバルゲームフィールドへとやって来ると、駐車スペースへ行き車を停めた。
「結構人がいるなぁ〜……」
「やっぱりイベントだからか?」
「いいえ、多分アイドルのユーミンの力だと思うわ」
「ああ、本当ならもっと少ない筈だ」
いつの間にか近くに来ていた祐二さん達が、俺達の話に割り込んで来ていた。
「そんなことよりも場所があるか心配です!」
確かに。こんなに人がいると席があるかどうか心配になる。
そんなことを思っていたら、フィールドスタッフがこっちにやって来る。
「席のご準備が出来ているので付いて来て下さい!」
「えっ⁉︎ 俺席まで予約した……そんなの予約をしようとしてたときに指定がなかった筈」
「細かいことは気にせず付いて来て下さい!」
「あ、はい」
翔也達は疑問に思いつつも、荷物を持ってフィールドスタッフに付いて行くのであった。
こうしてフィールドに着いた翔也達であった




