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10.買い物の続きと怒り心頭

翔也の愛銃が決まり帰ることになった。その一方で店内では……

「お買い上げ、ありがとうございました!」


店員さんのお礼を聞いたあと、買ったものの中で鞄に入れられるものは入れてからお店を出た。


「う〜ん……」


「どうしたんだ勝平?」


「いやさ、マスクとサングラスで顔を隠した女の子いたじゃん」


「ああ〜…いたな」


俺達の近くで「なるほど」とか何とか言ってたしな。やっぱり勝平も周りでウロチョロしてたから気になってたか。


「その子、もしかしたらサングラスとマスクを取ったら結構可愛い子かも。と俺の感が言っている」


ウロチョロされて気になるんじゃなくて、素顔を気にしてたんかい!


「勝平くん、感って……」


彩さんが呆れているのに対して、祐二さんは勝平の肩に手を置いた。


「感は外れることがあるから、実際見て判断した方がいいぞ」


「そうですね! 祐二義兄さんもキャバクラで……」


「それはそれ。これはこれ」


何か「思い出させないでくれ!」と言いたそうな顔をしてる。しかも彩さんが思い出し笑をしているのか口元を手で覆ってる。


「フフッ…まぁともかく、2人共必要なものが揃ったんだから……ね?」


「ああ……お前達はこのあとどうする?」


「う〜ん……」


「俺はもう、お金がカツカツだから買い物出来ないです!」


あ、そっか。コイツバイト代から出してたんだっけ。


「次来たときの為に見るだけでも……」


莉央さんの言葉に、勝平は何か気付いた様子を見せると声色変えて話し出した。


「…そうですね。参考までに見に行きましょうか」


あっ⁉︎ コイツ莉央さんとの親睦を深めたいから、行こうと考えてやがる。


「じゃあ早速お店の方に行きましょう!」


「そうですね! 僕に似合う服があればいいんですけどね。アッハッハッハッハッ⁉︎」


翔也は高笑いしながら莉央さんの隣りを歩く勝平の姿に、「ヤレヤレ」と言いたそうな顔をしてから、祐二達と共に歩き出した。


一方エアガン店の中では、マスクとサングラスで顔を隠している女性が店内の角でスマホを取り出していた。


「……必要なものは揃ってる。あとはお願いしたエアガンを受け取れば終わり。……フゥ」


ようやくひと段落ついた。


そんなことを思っていたら肩に手を掛けられたので、振り返って見るとスーツを着た女性がいた。


「あ…志野(しの)さん」


「アカリちゃん。待たせちゃったわね」


「いえ! まだエアガンを受け取ってないので平気です。……あの、服の方は どうでした?」


「バッチリよ。今度スポンサーのところでサイズの方を測るから、あとで予定を伝えるわね」


「ありがとうございます。……あの、度々なのですが…」


「私のせいでこんなことになってしまって、本当にすみません。って、私に言いたいんでしょ」


「あ…はい」


アカリはそう言いながら猫背になるので、志野と言われた女性はアカリの両肩に手を置いた。


「そんなに落ち込まなくてもいいわよ。それに全部あの馬鹿のせいだから、アカリちゃんは気にしなくていいわよ」


「そう、なんですけどぉ……」


「アカリちゃん。サバゲー楽しくない?」


「…楽しいです」


「心からそう思ってる?」


「はい。楽しくて、また行きたいと思っていました」


「楽しいと思えることがあるのなら、続けてみるのもいいことだと私は思ってる。だから今度のサバゲーの準備は私達全部任せて、アカリちゃんは思う存分楽しめばいいわ」


「……そうですか?」


不安そうな顔で話すアカリに対して、志野は強く頷いてから語るように話し掛ける。


「ええ。みんなアナタが心からサバゲーを楽しむ姿を見たいと思っている筈よ。だから私達のことは気にせずに楽しみなさい」


「……わかりました。志野さん。私、サバゲーを楽しみます!」


「そう、それでいいわ」


「すみませ〜ん! お客様のエアガンが出来上がったので、レジに受け取りに来て貰えないでしょうか?」


「あっ⁉︎ 今行きます!」


レジへと向かうアカリの姿を志野は安心した様子で見送ると、ポケットに入れていたスマホが鳴っていたのに気付いたので取り出して画面を確認する。


……馬鹿社長からの電話?


嫌な予感しかしない志野だが、覚悟を決めて電話に出る。


「もしもし志野です。……はい、こちらの方は順調です。あとはインストラクターの方を……え? …………は? イベントをやる? しかももう場所も決めて話も通ってるって!

何勝手に決めてるんですかぁ⁉︎ 彼女はまだ初心者ですよ! そんなことしたら……え? 大丈夫じゃないから言ってるんですよ! 今すぐその話をキャンセルか先延ばしにして下さい。…………いや、もうスポンサーが入ったから遅いとか、そう言う話は同断決めないようあれほど……ちょっと? 社長? 用事が出来たとかじゃなく、後はよろしくじゃ! ……あの馬鹿切りやがった」


志野は怒っているのか、持つスマホがプルプル震えている。


「志野さん、カスタム済みエアガンを受け取って……ど、どうしたんですか志野さん?」


「ハァ〜〜〜〜〜〜……ゴメンなさいアカリちゃん。あの馬鹿社長が、またやらかしたのよ」


「またやらかしたって、今度は何をやらかしたんですか?」


「そのことを話す前に、聞かれないように場所を移しましょう」


「わかりました」


その後、志野の話にアカリは驚愕するのであった。

怒り心頭な志野だが……彼女は一体何者なのだろうか?

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