2.装備を買い揃えよう
祐二達と楽しく飲む翔也。一方その頃勝平はとう言うと……。
カウンター席に座ると、彩さんはカクテルを頼み祐二さんはウォッカを頼んだ。俺はと言うとまだお酒の種類が分からないのでビールを頼んだ。
そして全員の頼んだものが出て来ると手に取った。
「それじゃあ…お仕事お疲れ様」
「お疲れ様です」
「お疲れ」
翔也達は互いにそう言ってから頼んだお酒を飲んだ。
「この間のサバゲー面白かったかしら?」
「はい! 勝平も楽しかったって言ってました」
「そうか? お前がフラッグゲットしたことを妬んでいたように俺は見えたんだが?」
「まぁそのことに関しては気にしていないと思いますよ」
……と翔也がそう言っている一方で……。
クソォ……何でこんなときに他のバイトが風邪引いて休むんだよぉ〜。
休憩室…と言うよりも更衣室でそう思っていると、店長が入って来た。
「鈴木くん今日はゴメンね。風邪を引いちゃった津田くんの代わりに出てくれて……」
「いいえ、俺気にしてないっすよ」
給料も出るから有り難いと言えば有り難い。でも今日じゃなくても……。
「そう? そう言ってくれると助かるよ。お給料は奮発しておいてあげるから安心してね」
「ハハハ…ありがとうございます」
勝平の言葉を聞いた店長は「うんうん」と頷くとキッチンの方へ向かった。
「ハァ〜……今頃翔也達は楽しく飲んでるんだろうなぁ〜」
……おっと! 休憩時間がもう終わる。
勝平はそう思いながら立ち上がり更衣室から出た。ところ変わってGUN&BAR で飲んでいる翔也達は……。
「えっ⁉︎ それじゃあボーナスを今日貰えたってことなの?」
「お盆すらまだ先なのにボーナスを貰えるか……もしかしたら“今年からはちゃんとボーナスを払うようにしますから、変な噂を長さないで欲しい。”って言う示しの為にやったのかもしれないな」
「示しって…考え過ぎな気がしますよ」
そんなことを思っていたら、彩さんが祐二の頬をツンツンする。
「祐二ぃ〜……理由はどうあれお金を貰えたんだから、いいんじゃないかしら?」
「まぁそれもそうだな。…ところでいくらぐらい貰えたんだ?」
「24万円。手取りよりも5万円多いです」
翔也の言葉を聞いた祐二達は互いを見つめ合って瞬きをしたあとに、翔也の方を見つめた。
「…案外祐二が言ってたことが合ってるかもしれないわね」
「ああ…とりあえずその金を何に使うつもりなんだ?」
「ん〜……」
翔也は顎に手を当てて悩んだような顔になる。
そういえばボーナスの使い道を考えてなかったなぁ〜……。
「使い道を考えてなかった。って顔に出ているぞ」
「あ…出てました?」
「顔に出てたわ。……ねぇ翔也くん。私からお金の使い道に提案があるんだけど……」
「使い道ですか?」
投資とか資産運用とかは遠慮したい。てかボーナス程度の金額じゃ出来ないか。
「そのお金で装備を揃えてみない?」
「装備……ですか?」
「ええ。それぐらいのお金があれば装備を揃えられるから」
「装備かぁ〜……」
スマホを変え替えようかと思ったんだけど、現役で動いてるから今じゃなくてもいいし、何よりもセール中に買い替えた方がお得な気がするしな。
「もしかして……もうサバゲーに行く気がないのか?」
「あ…いえ! サバゲーには行きますよ。むしろまた行きたいと思っているぐらいです。
ただ……」
「ただ?」
「まだ1回しか行ってないのに装備を揃えてもいいのかなぁ? って思って……」
「……フッ」
鼻で笑われた⁉︎
「サバゲーだけじゃなく、スキーや釣りもやり続けたいと思うのなら道具を揃えていくだろう?」
「まぁ……そうですね」
「それを一気に揃えるか、徐々に集めて揃えていくのかのどっちかだ。
お前が今はそこまでしなくてもいい。って思えばその金をとっておけばいいと思うが、エアガンを見に行くだけでもいいんじゃないか?」
「…そうね。どうするの、翔也くん?」
「う〜ん……」
これだけの金額があるのなら一式揃えてもいいかもな。
「分かりました! 装備一式揃えてみようと思います」
「OK! 今度の日曜日に秋葉原に買いに行きましょう! 一応確認するのだけど、こんな装備を揃えたいとか希望があるかしら?」
「装備?」
「例えばぁ……アメリカ陸軍装備がいいとか。自衛隊装備を揃えたいとか……」
「アメリカポリス装備やPMC装備もあるぞ」
「PMC?」
「民間軍事企業の英語略のことだ。実際画像を観た方が早そうだな」
祐二さんがそう言うとスマホの画面を観せて来た。
※軍隊装備を揃えたい場合はその軍隊装備をネット検索して装備を揃えるヤツが多い! しかし軍でも陸軍と海軍それに年代によって装備が変わることがある国が多いから、そこだけは注意することだ!
「……アメリカ軍って、特殊部隊になると装備が変わるんですね」
「シールズになると現場の本人達任せになることがあるからな。装備も本人達がこれがいいと思ったら即採用することもあるらしい」
「そうなんですか……ん?」
「どうしたの。翔也くん?」
「……あ、いえ。前来たときに気が付かなかったんですけど。あそこに祐二さん達が写ってる写真が飾ってあったんですね」
翔也がそう言ってカウンターの隅に置いている額縁に入った写真を指差して言うと、祐二と彩は「ああ〜……」と納得したような顔になった。
こうして装備を買い揃えることを決断した翔也であった。




