25本目 魔女のスープ ~色が紫色のただの味噌汁~
魔女のスープ ~色が紫色のただの味噌汁~
著者:たらこくちびる毛
Nコード:N7515HF
形式:短編
現在評価:100pt以上
作品種別:体験系、日常系
【あらすじ(著者による)】
紫と言っても人口着色料ではなく、自然素材の色合いを活かしたお料理です。
紫芋 ムラサキイモ 味噌汁 みそ汁 料理 調理(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
著者の『たらこくちびる毛』氏(※以降『たらこ』氏と称す)は、多作な方で、エッセイについても100本以上投稿なさっています。また、大変料理がお得意で、料理エッセイを何本も投稿していらっしゃるほどです。
この作品も、料理についての話が語られています。ただ、こちらは最近の話ではなく、『たらこ』氏が、高校時代、弟妹のために夕食を作ったときのエピソードとなっています。
本作は、『魔女のスープ』という、おどろおどろしいタイトルが、嫌が応にも目に付きます。
でも、ご安心ください。サブタイトルやキーワードを見れば、なんとなくその実態がわかると思いますが、毒や呪い、魔法などといった、恐ろしい(?)ものは、一切出てきません。
本作に登場する『魔女のスープ』は、大変珍しく興味のそそられる料理(美味しいらしい)です。しかし、私は、この作品の主題は、「『魔女のスープ』そのものではない」。そう考えています。
そもそも、前述の通り『たらこ』氏のエッセイは、全100作以上もあります。全く別の話題から入って、オチでうならされるような、レベルの高い作品も多いので、本作が「『魔女のスープ』の作り方」という、単なる料理エッセイだったら、別の作品を紹介していたことでしょう。
良作が居並ぶ著作の中から、わざわざこれを取り上げた理由。その理由を、『たらこ』氏が、一度しか作ったことのない『魔女のスープ』の思い出とともに、読み解いていただけたらと思います。




