22本目 ゆとり教育を馬鹿にすることが、自分は馬鹿ですと言っているに等しい理由
ゆとり教育を馬鹿にすることが、自分は馬鹿ですと言っているに等しい理由
著者:駆威 命(元駆逐ライフ)【書籍化】妹がいじめられて~6月末発売
Nコード:N4661FA
形式:短編
現在評価:500pt以上
作品種別:提言系
【あらすじ(著者による)】
ゆとり教育について色々と書いています。 いわゆるゆとり世代ではありませんが、ゆとり教育が馬鹿にされる現状にとても腹が立ったのでむしゃくしゃしてやった。
ゆとり教育 教育論(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
『ゆとり教育とは、日本において1980年から2010年代初期まで実施されていたゆとりある学校を目指した教育のことである。
(中略)
国際学力テストにおいて順位が下がったことなどにより、学力低下を招いたという批判もある。』
※出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(一部抜粋)
いきなり用語の説明から入りましたが、皆さんは、このエッセイで取り上げられている『ゆとり教育』とか、『ゆとり世代』。どのようなイメージを抱いていますか。
私が抱いていたイメージは、↓これです。
『それまでの詰め込み教育への反動から、過度に教育内容を削減したことで、必要な学力が身につかない子どもを増やした学校教育と、その結果、学力不足が目立つようになった世代』
根拠は、知人の中学校教員から、以前(※ゆとり教育全盛期)に聞いていた話でした。
彼は、こんなことを話していました。
「(ゆとり教育が始まったころ)3年前に入学してきた子たちは、『(学力が)前代未聞だ!』って言われてたけど、今年の子たちは、もっと前代未聞だよ!」
具体的には、3年前は、中学生で割り算がわかっていない子が、クラスに平均1名程度いんだけれど、今年は、割り算がわかっていない子が1割、九九ですら身についていない子が、学年で複数名いたんだそうです。
こんな話を聞いていたので、
「ゆとり教育とは何と罪深いものだろう」
私はそう考えていました。
その意識を覆していったのが、このエッセイです。
私は、読んで怒り、そして恥じ入りました。
皆さんは、どういう目的で、ゆとり教育が始まったのか知っていますか?
皆さんは、なぜ、ゆとり教育が頓挫したのか知っていますか?
ちなみに、理由は『学力低下』だけではありません。
皆さんは、『学力低下』のもとになった、『PISA』等の、数値の悪化の要因を知っていますか?
ちなみに、理由は『ゆとり教育』ではありません。
それらの答えは、このエッセイにあります。




