14本目 乳幼児の肺活量はたいしたことないし、自己暗示は効く人もいる
乳幼児の肺活量はたいしたことないし、自己暗示は効く人もいる
著者:青い時計
Nコード:N9657HV
形式:短編
現在評価:100pt未満
作品種別:日常系・体験系
【あらすじ(著者による)】
赤さん産むと色々大変なのに世間では幸せそうな話ばかりなので、リアルにエグイ話をしてみようかな。
……って、知り合いが言ってました。
日常 赤ちゃん 乳幼児 母乳 ミルク(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
著者の『青い時計』氏には、『赤さん産むと色々大変なのですが、幸せそうな話ばかりなので、リアルにエグイ話をしてみようかな。(s0947h)』という、出産・子育てに関するシリーズがあり、本作は、その第7弾にあたります。
このシリーズについては、どれかを紹介しようと思っていました。ただ、他の作品も色々と興味深く、正直、甲乙付けがたかったです。
散々迷った末、最終的に本作を選んだのですが、その理由は2つあります。
1つ目は、男性にもぜひ読んでもらいたい、そして、考えてもらいたい話題が入っていることです。
このシリーズ、出産・子育てに関するエッセイ集なのですが、それらの晴れやかさや喜ばしさではなく、ダークサイドを切々と語っているというところに、大きな特徴があります。
本作は、男性の育児参加についても触れられているのですが……。
非常に怖かったです。私は一瞬、「自分はどうだったっけ?」って、回想してしまいました(※セーフでしたw)。
まだ子育ての経験のない男性の方、ここで書かれているようなことをしてはいけませんよ。
子を持ったいうことは、あなたは『大人』になっているということです。どんなに嫌でも、言って良いことと、悪いこと。しなければいけないこと、してはいけないことはあります。
だって、あなたは『大人』なんですから。責任を果たさなかったとしたら……。
それはもはや、ホラーです。
当然ですが、女性サイドも『あるある』なエピソードが多数です(※妻に見せたら共感してました)。
また、タイトルにある『自己暗示』ですが、これにはびっくりでした。ネタバレになるので、詳細は書きませんが、「切実に願うとこんなことも起こるんだ!」と思いました。気になる方は、ぜひ本文でご確認を!
あ、忘れていました。2つ目の理由がまだでしたね。
実はこのエッセイシリーズ、ある決まり文句があります。この言葉ですが、読み続けていると、流石に3作目ぐらいから鼻につく感じになってくるんです。「またかよ!」って。
ところがなぜか、この作品をまできたとき、「またあった(喜)」って思っている自分がいたんです。『継続は力なり(?)』です。今では読むときの楽しみになってます。
皆さんも、ぜひ、このセリフに突っ込みを入れながら読んでいただきたい。そう思っています。




