122本目 彼の岸の君へ
彼の岸の君へ
著者:ユコマ
Nコード:N2337HQ
形式:短編
現在評価:100pt未満
作品種別:日常系、体験系
【閲覧注意】本作には人の死の記述や、他人から悪意を受けるシーンがあります。
【あらすじ(著者による)】
今は亡き君へ送る私の思いの丈。
私小説(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
実は本作、第1期で紹介しようとして、選外になった作品です。
でも、物足りなさを感じたわけではありません。理由は、「私の筆力では上手く言葉にまとめることができなかったから」でした。
あれから2年が経ちます。今回は上手くまとめられたのか? と問えば、微妙。と答えるしかありません。
しかし、この作品、このまま埋もれさせてしまうのは、あまりにも惜しいのです。
拙い文章で恐縮ですが御覧ください。
本作は、著者の『ユコマ』氏の高校生時代のお話です。
『ユコマ』氏には双子の弟さんがいました。その弟さんですが、ある日、『ユコマ』氏らに見送られながら、初めてのバイトに出かけます。ところが、数時間後、バイト先から「まだ出勤していない」という問い合わせが!
……そこからは、もう、怒濤の展開でした。
予想だにしなかった出来事、無理やりにも突きつけられる現実、繰り返される心ない理不尽な言動、それがさらに傷を抉り、やるせなさを掻き立てていき……。
あまり詳しくは書けませんが、迸るように、随所に著者の想いが溢れてくるのが、また読む人の心を打ちます。
それだけではありません。私たちが日常的に目にする、とあるニュース。文字にして数行、読み上げれば十数秒で流れていくそのニュースの裏には、一体何が隠れているのか? 本作は、重要な示唆をも与えてくれます。
情報過多の現代を生きる我々にとって、一度は目を通しておいた方が良い作品である。私はそう思っています。
次話は、『もしも』のお話を御紹介。『もしも』ではありますが、激しく同意できる内容でした。




