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第14話 わ、私に、私にご慈悲を下さい!  

 メルにボディーソープとシャンプー、コンディショナーの使い方を教えた。


「凄く滑らかな液体です!貴族様でも、いえ!国王様でもこんなに素晴らしいな物は使ったことが無いと思います!ほ、本当に私みたいなブサイクな奴隷が使ってもよろしいのでしょうか⁉」


 最初は恐縮する様な表情で使うことを拒んだが、「綺麗なメルの方が好きだし、それに明日、メルの洋服を見に行くのに身体の汚れを落として欲しいんだよ」と頼むと、恐る恐る使い始めた。


 やはり使った肌触りと、髪が滑らかに変わっていくのが嬉しい様で、念入りに洗い始めた。


 メルは4回ほど体と髪を洗った。すると、汚れがすっかり落ちて、驚くほど綺麗になった。しかし、は鏡に映った自分の姿を見て、「()().().().()()()()()()()()()()()()()」と涙ぐんでしまった。


 う~ん。美的価値観の違いだな...。


「そんなことはないよ。メルは本当に綺麗だよ」と言うと、メルは裸のまま後ろから俺に抱き付いてきた。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 俺の背中とメルのたわわな胸が密着した状態で、「本当に、本当ですか、ご主人様⁉わ、私に抱き付かれても、き、気持ち悪くないのですか?」と、怯えるような震える声で俺の耳元に囁いてきた。


「う、うん」


 俺は恥ずかしさでそっけない返事をしてしまった。でも、俺の()()はメルのたわわなお胸を背中で感じていることにより、俺の意志とは無関係に喜び暴れまわっている。


 う~ん、俺の中に潜んでいる正直な感情は、息子によって丸裸にされる。


 そんな俺の息子の暴れぶりを、メルの視線が突き刺さるほどガン見しているのが分かる。そして次の瞬間!


 メルは震える手で、息子に手を伸ばしてしっかりと握りしめてきた。


「メ、メル...⁉」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 メル視点

 

 とうとう、ご主人様の尊い()()()様に手を伸ばしてしまった♡ご主人様はすごく驚いている。でもすごい勢いで拒んだり、逃げ出そうとはされない。それどころか、御神木様はさらに幹を太く、そして、長くご成長される。


 ま、まだ、ご成長なされるようだ。尊い♡


 それならば、思い切って尋ねてみよう。もう、もう、本当にダメ。理性が保てない。このままじゃ、本当に堪えられない♡



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 「そ、その、ご、ご主人様には夜伽相手とか、ご慈悲を与える者はおられるのですか?」そう頬を赤らめて、俺の耳元で艶やかな声で俺に聞いてきた。ただ、決して俺の息子から手を放そうとはせずに、しっかりと握りしめている。


 夜伽相手、ご慈悲を与えるって..。そういう行為相手ってことだよね。


「い、いないよ!今までに一人も...」


 恥ずかしくて。声が裏返ってしまった。何を言わせるんだろう。メルは?


「こ、こんなに恰好が良く、優しいお方なのに!誰もいらっしゃらないのですか!や、やはり、ここちらの世界の男性も性欲は少ないのですね...」


 すごく寂しそうな声で呟いた。


「こっちの世界の男性も?ナイメール星の男性は性欲が少ないの?」とメルに無意識に尋ねてしまった。それも、条件反射のように...。


「はい...男性は性欲が高まる日が、月に一度あればいい方ですかね」


 背中越しにメルの体温と胸のふくらみを感じ、俺の性欲は爆発しそうだ。


「じょ、女性も同じなの?」


 そんなことを聞いていいのか⁉セクハラになるのか分からないが、すごく気になるので聞いちゃった。肝心なことだから。もう聞いちゃった。


「い、いえ、女性はほぼ毎日発情期の者が多いです。特にたくましい者や()()()()()()の多くは...もういつもかもが発情状態です。ですから能力の高い者の周りには、常に男性が置かれております。その多くは獣人の奴隷です。外見の良い猪族や豚族の者が殆どですね」


 そうなんだ。毎日発情期っていうのも大変だな。でも待てよ...。()()()()()()、たくましい者って...。も、もしかして、今のメルは...。


 俺がメルの顔をみようと後ろを振り向こうとすると、メルは俺の息子から手を放しつつ、俺に話しかけてきた。 


「ご主人様!あ、あ、あと一つ。そ、その発言をしてもよろしいでしょうか!脳内に流れてきた言葉には続きがあります。き、き、聞いて頂けますか?」


 メルは裸のまま俺の前で土下座をした。そのメルの表情は、恍惚とした美しさと必死さが混ざり合ったもので、俺に話しかけてきた。


「そ、その、ご主人様から頂いた能力には、ふ、ふ、()()()が現れるらしくて、その、性欲も非常に高まるとのことです!能力が100万倍になる代わりに、()()()1()0()0()()()になるらしいのです!で、ですから。ご主人様の傍に居ると身体がほてって。ど、どうしようもないのです!」


 泣きそうな表情で、メルは俺に訴えてきた。


「ご、ご主人様さえ差し支えがなかったら!わ、私に、私にご慈悲を下さい!」


 メルは全身全霊の土下座をしながら、俺に訴えてきた。

読んでいただき、ありがとうございます。


ここまでが第一章です。ここから先は少しエッチな展開がちょいちょい出てくると思います。なんせ副作用として「性欲100万倍」ですから...。新しい登場人物も続々と登場させていきます。引き続きお付き合いをして下さると嬉しいです。  


好評でしたら、ノクターンノベルズ版も、考えていきたいかなぁと思っております。


長くなってしまいましたが、もしよろしければ、ブックマークや☆評価で応援していただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

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