2 無双に次ぐ無双1
直接斬りつけても、殺せる数はたかが知れている。
ここは範囲攻撃を連打して、徹底的に薙ぎ払ってやる――。
「【豪刃烈火】!」
ほとばしる赤い衝撃波。
「ぎゃあっ!」
「ぐあっ!」
悲鳴とともに、攻撃範囲内の敵兵は無数の肉片と骨片と化し、吹き飛んでいく。
大量の血が飛び散り、雨となって降り注いだ。
その中を俺は進んでいく。
さらに三種の【豪刃】スキルを立て続けに放ち、敵軍を掃討していく。
切り札である破軍スキルは、一日二回撃てるようになっている。
さらに先日の決戦時に神聖界に行き、俺はもう一つの切り札も授かっていた。
ヴァイツやルシオラとの戦いでさえ、出すことはなかった――。
もしも、それ以上の強敵が出てきた際には、こいつを使う。
そして、勝つ。
「さすがに敵はまだまだ控えているな……」
【豪刃】を八発撃ったところで、俺は一息ついた。
「そう簡単に全滅とはいかないか」
最前線の兵はほとんど殺したはずだが、二列目にはまだ大量の兵士が控えていた。
さらに――、
「あまり調子に乗るなよ、人間が!」
「ここからは俺たちが相手だ!」
「人間ごときが魔神に勝てると思うな!」
三体の異形が進み出る。
いずれも翼や尾、角を備えた青年だった。
「魔神が三体、か」
奴らとしても、さすがになり振り構わなくなってきたか。
ミランシアに魔神を複数まとめて倒せる戦士が――つまり、俺が現れたことが、完全に計算外だったんだろう。
「やれる――」
奴らのわずかな動きから察知した。
三対一でも俺の方が上だ、と。
「【ライトニングブレード】!」
加速攻撃タイプのスキルでは最上級ともいうべき、『光速移動攻撃』のスキルである。
光の速さで突進した俺は、すれ違いざまに魔神一体の首を刎ねる。
「なっ!?」
「う、動きが、見えな――」
さらに一閃。
もう一体の魔神の首も刎ねる。
「ひ、ひいっ」
恐怖に顔を歪めた最後の魔神に、俺は容赦なく剣を繰り出した。
三体目の首も宙を舞う。
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