表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界育成マニュアル【魔法少女を育てよう】  作者: パステルカラー
第六章 魔法少女活躍?編
49/81

第49話は、魔法少女?の悩み。

よろしくお願いします。




■ ■ ■ ■ ■



 青木 恵。

 魔法少女でありながら、世界を司る竜でもある彼女は、うら若き乙女である。

 当然、そんな乙女だからたしなみもある訳だ。

 例えば、お口や息が臭いって言われたら、誰でもスゴく傷がつくが、年頃の女の子なら尚更である。

 当然、エチケットや身だしなみには多大な関心を抱いている。

 今回は、そんなお話。




■ ■ ■ ■ ■




 ご飯を食べたら、キチンと歯を磨く。

 臭いのキツイ物を食べたら、薔薇のジュースを飲まないといけません!

 ふぅ……。

 私は、たまにブレスを吐く事があるから口臭のチェックは、常に欠かせません……。

 もしあの魔法少女の息が生臭いとか言われたら……これから先、生きていける自信がありません。




『はぁ~っ』

「大丈夫よ、姉さん。ちゃんとフローラルの香りがするわ」

「ありがとう、お紺ちゃん」

「でも偶にやるドラゴンブレスも大変ですわね……」

「本当に……」

「でも、吐いた息が臭いって言うのが噂になったら、乙女として最悪ですものね」

「そうそう……。でもお紺ちゃんは、息吐かないから楽でしょ?」

「……でも、私変身するとモフモフで抱きつかれる事多いから、あまり汗をかかないようにしてるのよ。万が一、獣臭いって言われたら、しばらく立ち直れなさそうですもの」

「確かに、私にはそのような悩みがあまりありませんね」

「特に梅雨時は、大変ですわ……」

「夏じゃなくて梅雨時?」

「あの季節って、毛がすこし湿って、フンワリ感がなくなるんですよ。もし触れられて、あれ?思ったのと違う……って言われて御覧なさい。確実に三日間、塞ぎこむの確定ですわ」

「わかります。私も鱗を触られて、何か思ったのと違うと一回言われて、半月重い気分でしたから……」




 その後も恵とお紺の悩み話は、まだまだ続いた……。




■ ■ ■ ■ ■




 【ある街のウワサ】



【男性A】「いや~、ドラゴンってフローラルな香りの息を吐くんだな」

【女児A】「あのドラゴンしゃんの吐く匂い好き~」

【女性A】「あの匂い、どっかに売ってないかしら?」

【女性B】「香水にしたら、きっと売れるわよね~」

【女児A】「でも、キツネさんの匂いも好き~」

【男性A】「あのムフモフ、一度触ってみたいぜ!」

【女児A】「私、さわった~」

【女児B】「私も~」

【女性A】「私も触らせて頂いたけど、毛並みが素晴らしかったですわ」

【女性B】「私も触ってみたいですわ~」

【男性A】「俺も一度でいいから触りたいな!」

【女性A】「女性と子供なら、触るの大丈夫みたいですけど、大人の殿方は触らせないみたいですわ」

【男性A】「モフモフが~」

【女性A】「ご愁傷さま」




 その後も、恵とお紺のウワサ話は続いたけど、概ね良い匂いだのモフモフだの言われたが、魔法少女に関する話は、一切出なかった……。

お読み頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ