第8回 第1会場 25.『死神辺境伯と死にたがり殿下』
https://book1.adouzi.eu.org/n9881fw/26/
※諸注意
私の感想は、ライブで読みながら書いていきますので、途中から突然作品に対する評価が変わったりしますので、ご了承ください。また、感想は特に冒頭部分と終わり方に力をいれています。書き出し祭りでは、そこが一番重要だと思っていますのでご了承ください。
【タイトル】
明るさと暗さが同居するタイトル。好みです。
ただ「死神」と「死にたがり」で「死」が被っているのが気になりますね。
いっそのこと因数分解して『死(辺境伯×殿下)』と遊んで見るとか。ごめんなさい、冗談です。
タイトル自体はハリー・ポッターシリーズのような王道パターンですので、「死」の被りが本文の内容によって、プラスになるのかマイナスになるのか楽しみです。
【内容】 ※読みながら書いています。
ラインハルトって出るとカイザーか! と突っ込みたくなる性癖があるので、ドキドキします。
さて……
台詞からの出だしは王道だと思います。
没入感を出すのにまず外さない。
さらに贅沢を言うなら、「なりません、殿下!」のあと空行が欲しかった。
これは意図して空行を作らなかったのかにもよりますが、横書きで読む場合は空行も効果的に使った方が良いとは思っております。
そして読み始めてすぐの段階では評価すべきではないのですが、この最初の段落は必要だったのでしょうか。後ろの展開はどうなっているのだろう……という事で読み進めます。
一箇所、引っかかりました。
『それよりもこの屋敷がハンデリー辺境伯の別邸とは思っていなかった』……この部分が前後からも浮いている気がします。この後ろの一文も少しおかしいかな。
ああ、その後ろの段落、良いですね! 物語がぐっと動き出す。うわ、凄いなぁ。一気に引き寄せられる。
うーん、そして後半で色々と困惑。
総評で書きます。
【総評】
書き出し4000字の中でラインハルトは、ヨハネ、ラインハルト・ブラウン殿下と呼称がブレます。技術的な話でこれは避けた方が良いかと。せっかくユーリの豹変で読者が没入したところで、ヨハネとラインハルトの呼称のブレが混乱を呼びます。
ユーリの呼称も地の文の中でも安定していませんでした。「メイド」と「ユーリ」という表現が混在していますので、この辺りは改善した方が良いかと思います。
といっても、この辺りは簡単に直せる話ですので、それほど重要では無いんですけどね。
さて、内容ですが、やはり最初の段落の必要性がわかりませんでした。
「クソッ」からスタートしても成立する気がします。むしろ終わりの「ヨハネ父さん」を印象付けるためにも、最初の段落は無い方がいいかもしれません。
中盤。前述もしましたが、とても面白いと感じました。
死神辺境伯はきっちりタイトル回収できていますし、豹変振りは気持ち良かったですね。個人的趣味で言えば、声も可憐であった方が良かったのですが……はい、これは趣味です。
中盤を抜けて後半のシーン、「今回は俺の勝ちだ……」以下の文章は展開として見直せそうな気がします。台詞のやり取りも含めて、書き出し4000字の中に必要だったかを検討する余地があります。
費やした字数の割に情報量が多いわりに、物語が進んでいません。
台詞で字数を稼ぐよりは、もう1エピソードか2エピソードくらい詰め込んで物語を進めた方が、より読者の興味を惹ける気がします。
中盤の展開の速さやインパクトが後半の台詞回しで薄れてしまい、その最後に「このとき、二人は」と続いてしまっているので、やや読者の熱量が下がってしまいそうでした。
4000字だけで勝負しなければならないので、この辺の考慮は本当に難しいですね。




