第8回 第3会場 18.『精霊王が選んだのは、食べること寝ることが大好き!なお太り令嬢でした』
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さて、ここから第8回の感想です。
※諸注意
私の感想は、ライブで読みながら書いていきますので、途中から突然作品に対する評価が変わったりしますので、ご了承ください。また、感想は特に冒頭部分と終わり方に力をいれています。書き出し祭りでは、そこが一番重要だと思っていますのでご了承ください。
【タイトル】
長いタイトルでありがちなのですが、文節の切れ目がわからなくなることがあります。
今回PCで読んでいるのですが、『精霊王が選んだのは、食べること寝ることが大好き!なお』で改行となったので余計に混乱。
実際、『精霊王が選んだのは、食べること寝ることが大好き!なお 太り令嬢』でも、『精霊王が選んだのは、食べること寝ることが大好き!な お太り令嬢』でも意味が通じるので、ダブルミーニングじゃない限りは、タイトルを再検討した方が良い気がしました。
例えば『精霊王が選んだのは、食う寝る大好きぽっちゃり令嬢でした』とかですかね。
あるいは、サブタイを付ける形で『精霊王の選択 -選ばれしぽっちゃり令嬢-』みたいな感じでしょうか。
ここまではあくまで、タイトルが長いことの弊害だけのお話で、興味を惹くかどうかというのは別線です。
タイトルそのものから受ける印象は悪くないです。
優しい世界観の話なのかなという、好みから言えば好きな方の匂いがするタイトルですね。
さて、本文に行きます。
【内容】※読みながら書いています
冒頭。
「ですよねー」と言いたくなる安定した書き出し。
このタイトルであれば、この書き出ししか無いだろうってくらい、完璧な1行。
その上で2行目で、主人公が置かれている状況を見事に書き記しています。
わりと技術的に高度な書き出しじゃないでしょうか。
ただ、その次の段落は不要かな。
『この日から、素直に喋ることがこわくなった』だけで、2行目を充分補完できた気がしました。『知らなかった』という表現は、主人公の愚かさが全面に出てしまい読者のヘイトを稼いじゃう気がします。
先を読み進めます。
……終わりまで読み進めました。
面白そうな題材なんだけど、4000字という範囲では書ききれていなかったかな。
途中の男爵子爵令嬢のヘイトを稼ぐ必要が、「書き出し祭り」として必要だったかは要検討な気がしました。
【総評】
描かれたシーンとしては全部で3つ(冒頭、精霊祭前、精霊祭)
もう1つか2つエピソードが欲しいところでした。
まず、精霊祭前のシーンは、シーンそのものが削れたかと思います。
好みもありますが、『わたくしプリメリア・スウィーフト公爵令嬢は十五歳になり──』のすぐ後に『立てばわたあめ、座れば桃まん、歩く姿は桜大福』という方が印象が強かったかもしれませんね。※この表現は笑いました。
その上で、すぐに精霊祭でもストーリーとしては破綻しない上、テンポも上がりますので、少しご検討してみると良いかと思います。……扉に挟まるところは欲しいですが。
シーンを削る事で、精霊王に選ばれた後、物語がどう展開するのかを読者に提示することができるエピソードが挟めたかと思います。
エンタメとして大切なのは、ある程度読者に推測をさせつつ、次の話を読みたいと思わせることであり、時系列に物語を説明することではありません。スタート2行が表現としてもテンポとしても秀逸だっただけに、中盤から書きすぎてしまったことがちょっと勿体無いな……と感じました。
この辺りが次話が無い「書き出し祭り」の難しさだとは思います。




