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第7回 書き出し祭り 第三会場 3.『残虐にして野心家の鬼姫、亡国の少年王子を飼い慣らす』

https://book1.adouzi.eu.org/n0220ft/4/

【タイトル】


 ちょっと長いかな。

 内容の説明にはなっているけど、大きなインパクトがなく、2人の主要キャラの紹介だけになってしまっている気がします。

 どうせだったら「鬼姫、少年を飼い慣らす」くらいスッパリしてみたり「おにひめの少年王子育成日記」として読者を寄せるようなインパクトを作るといった手法もあるかと思います。


 タイトルを長くするのであれば、長くするだけの価値をそこに付加するという意識は大切ですので、少しご検討いただければ幸いです(中身に入る前に読者が離れたら勿体ないですので)


【内容】 ※読みながら書いています


 冒頭。

 歴史小説っぽい書き出しなので好みは分かれますが、そもそもWeb小説向きの書き出しでは無いですね。


 そしてそのまま読み進めましたが、やはり大長編の最初の一節という書き出しになってしまっており、例えば作者のことを知らない通りがかりの読者に向けた魅力というものが提供できているかと言うと、欠けているのではないかと思えます。


 この辺り、本当に難しいんですよね。

 

 文章は綺麗ですし、あるいは書籍化作家が実験的に書いたのではと思うくらい無駄が無いのですが、その無駄の無さで歴史小説のように進む構成が物語の魅力、読者の没入感構築まで4000字で達していたかというと、物足りなさを感じます。


 でも、これ弄っちゃうとこの作品の魅力を削りそうなんですよね。

 多分、これはこれで正しいあり方ですし、単に4000字では足りなかっただけという気もします。


 その上であえて書き出し祭りとしてどうする方法があったかという話ですと後半の「何事か?」から動きを中心とした冒頭4000字の構成という手くらいしか思いつきませんでした。


【総評】


 架空歴史小説のような雰囲気で始める作品ですが、そこがタイトルとどうつながっていくかは気になります。タイトルだけですと完全にショタですしね。

 ということでタイトルの回収をもう少し冒頭で進めた方が良かったような気がしました。


 ただ、この作品は致命的な問題を抱えているのではと思いました。

 書き出し祭りは読み手も意識した作品の書き出しを持ち寄る場ですので、当然、読者の動きを考えます。


 この作品の場合、タイトルから比較的ショタもの、あるいは恋愛ものが好きな読者が集まります。

 そして、読み進め、その中から架空歴史物が好きな読者を残して他の人は去っていくでしょう。 

 作品の内容に沿ったショタには興味がなく架空歴史物が好きな読者は、タイトルで離れていきます。 


 結局、タイトルと冒頭の構成がアンマッチ過ぎて、非常に読者獲得が難しい作品になってしまっているように感じました。


 その点で、この作品はWeb小説の書きだしとしては成立していないように思えます。

 

 誤解の無いように補足しますと、書き出しだけ見る限り、この小説を「架空歴史物」と知った上で読み始めた読者であれば、余裕でページをめくると思います。そのくらいのレベルには達している作品でした。


 ある意味、書き出し祭りの否定ともいえる書き出しとも言えるかもしれませんね。

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