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極限の選択 ①

汚い表現があります

 その蛙は砂漠のオアシスと呼ばれるところにいるらしい。

 オアシスという砂漠国の大事なところに居座られては行商人などが立ち寄ることができず困っているのだとか。


「オアシスは……こっちみたいだ」 


 地図を見ながらオアシスに移動していく。

 オアシスについたが、巨大ガエルの姿は見えなかった。どこかにいった、と考えたいが、クエストになっている以上そんなことはないだろう。


 私たちはきょろきょろしていると、ミコトが下だ、という。

 下を見ると、なんだか目のようなものが私を見ていた。そして、地鳴りがしたかと思うと、突然私たちが立っている地面がせりあがる。

 私たちは蛙の上に立っていたのだった。


 蛙は私たちのほうを見ると、上に立っている私たちを上に放り投げる。そして、口を大きく開けて落ちてくるのを待っていた。

 私は空を飛び、ハルサメとミノルを回収する。ぽんぽこはミコトとベルルを回収していた。すると、今度は舌のようなものが私の足に絡みついた。


「げ、やべ……」


 私はハルサメとミノルを投げた。

 私はそのまま体の中に引っ張られていく。そして、そのままばくんと太陽の光が遮られてしまった。私はそのまま食道を落ちていき、胃のようなところにぼよんと落ちてしまう。


「蛙に食われた……」


 どうしようか。

 私は胃の中で立ち上がり、とりあえず矢を撃ってみる。すると、矢が胃の弾力で包まれて速度を失い、地面に落ちたのだった。

 胃の中からは攻撃が通らないみたいだ。私はとりあえず空を飛び、矢を食道に突き刺してみるも、先ほどと同じで、矢が刺さらない。


 さて、どうしたものか。

 私は周りを見てみるがなにもない。白骨死体もあっていいようなものだが、この蛙は骨をも溶かしてしまうのかもしれないな。

 私はステータスを確認してみると、徐々に体力が減ってきている。


「さて、どうしたものか」


 それともこれは裏切者の末路だろうか。

 あれはイベントだし勝つための作戦だからどうこう言われたくはないんだけど。


「あとは座して死を待つのみ、か」

 

 転移系のスキルがあれば……。と思っていたら、そういえば以前ワープ魔法を手にいれていた。私はワープ魔法を唱えてみるが、不思議な力で発動できませんでしたというアナウンスが無情にも響き渡る。

 どうやらこれも禁じられているようだった。ならばほかに打つ手はない気がする。外のやつらが私が死ぬ前に倒してくれるか、だ。


「あの下に続く穴は……腸かどこかにつながるやつだろ。お尻から出るのはさすがに女性として嫌だな……」


 それは私がう〇ちみたいになっちゃうし嫌だ。なんか女性としての尊厳をすべて失う気がする。そこまで恥知らずではない。

 運営さんよ、多分わかってて付けたろ。こっからいったらお尻の穴から出られるっていう風だろ? やめろよそんなえげつないことさせんの……。


「…………」


 最終、手段、だな……。

 決して信じてないわけじゃないが、さすがに死にたくない。けど、あそこから出るのはやっぱり女性として、人間として気が引ける。

 死を選ぶか、う〇ちを選ぶか。極限の選択にもほどがある。









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