表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
200/326

ギャンブルダンジョン

短いです

 私たちはダンジョンを進んでいく。

 このダンジョンは洞窟型で薄暗い道を進んでいく。すると、分かれ道があった。

 看板が置いてあり、どちらかがハズレだという。


「お、いいねえ。こういうの好きだぜ俺」


 看板をジロジロ見ながらにやつく。


「で、どっちいく? 運任せのゲームと行こうじゃねえか」

「どっちって言われてもな」


 右に行きたいが……。先が見えないってのがな。


「私はどちらでもいいけど……なるべく当たりの道を選びたいけれど……選べる確証はないよね」

「確証がねーからこそ燃えるんだろ! 俺は俺の直感を信じてこっちに投票するぜ! 多数決と行こうじゃねえか!」


 と、左を指差した。

 多数決か。私は右だと思うんだけど。私の勘だとね。


「右に投票」

「おいハムレット。てめぇはどうするんだ?」

「ククク……。最終判断は私というわけだ。なら、私は左に投票するよ。私は左利きだからね」


 ということで左に行くことになった。

 左の道に足を踏み入れると、突然後ろに何かが降ってきた。帰り道が塞がれている。

 後には戻れない、ということか。


「後には引けなくなったな」

「そうでなくっちゃな! 先に進むしかねえのがギャンブルよ!」

「ククク……。そうだね。私たちは前を見て進むしかない」


 ということで、先に進んでいく。

 なんの変哲もない洞窟の壁が続いてたかと思いきや、突然私たちの地面に穴が空いた。

 不意に開かれた穴に反応ができず、私たちは落ちていく。


「うわああああああ!?」

「ちっ、ハズレだったかよ!」

「ククク……。これもまた運命かな」


 私は飛び出た岩肌に頭を打ち、即死ダメージを受けた。

 目の前の光景が一瞬で切り替わり、現実世界に戻ってきた。私はふぅ、と息を吐く。

 なんで翼で飛ばなかったんだろうな。反応出来なかったな。驚きで飛ぶ……。いや、あそこの狭さだと翼広げられなかったか。


「10分何もしないで待ってろってことか」


 ハズレを選んだ代償だな。

 私はひたすら10分経過するのをスマホの中で待つ。その間にネットで色々ニュースを見てたりして時間を潰し、ログインする。


 拠点で目が覚める。

 始まりの街にある桜の木の下。私は起き上がり、翼を広げ、オーツたちの拠点へと向かうことにした。

 オーツたちの拠点に入ると、アーツたちが椅子に座っている。


「ははは、ようやく来たな。お前は別のグループだからログインする場所が違えんだったな」

「そうそう。で、また挑むの?」

「もちろんさ。ククク……」

「今度は選択肢間違えないようにしないとね」


 そして、また挑んだのだが。

 今度は先程と違う右を選んだ、のだが、ハズレだった。また死んでしまい、10分間のペナルティ。


 どうやら、入った段階でどちらが当たりとかはランダムで決まるっぽい。

 ギャンブル、なんだわな。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ