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夏休み最高!

 夏休みの思い出イベント、ついに開始となっていた。

 私は平原でファンファンという魔物を一匹まず討伐してみた。すると、なにやらメダルのようなものを落とす。

 これがもしかして夏休みの思い出という奴だろうか。私はとりあえずしまおうとすると、どこかに消える。


 どこ行ったのだろうかと探してみると、運営からメッセージが届いているのを見つけ読んでみると、夏休みの思い出イベントの開始を告げるメッセージと、そこには夏休みの思い出は強制的にどこかに送られ、ポイントと換金されますということだった。

 そして、ステータスに現在の所持ポイントを確認できるということなので、とりあえず覗いてみると5ポイント入っていた。


 銅メダルだったがもしかすると、金メダルなんてのもあるのだろうか。


 運営はその疑問にも答えるように、メッセージにポイントのことを書いていた。

 

 金メダル、銀メダル、銅メダルがあり、銅メダルが一個につき5ポイント、銀メダルが10ポイント、金メダルが20ポイント。

 絶対に一つ落ちるということはこのメダルが一つ確定でドロップするということらしい。2000ポイント集めるのに一ポイントずつというのはちょっと嫌だったのだが、こういうのは助かるな。

 そして、確定で一個ってことは銅メダルが二個落ちる可能性もあるというわけだ。


「こりゃ乱獲するしかないな」


 周りを見渡すとファンファンというパンダがたくさんいる。

 だがしかし、プレイヤーも多いために争奪戦となりそうだ。どこか狩れるいい穴場はないだろうかと思い、とりあえず場所を移動しよう。

 人数が多いとその分狩れる個数が少なくなる。


 奪い合いになる。奪い合いになるのはあまりにも不毛すぎるので、賢い私は移動する。

 海にも人がいるだろうし、ルメル伯爵領も、気になっているであろうプレイヤーが多数移動して来ていそう。っていうか実際にしているので、どこか穴場は……と考えているとある考えが思いつく。


「ハイクラウ山! あそこの山頂は人が登るには時間かかるし、遺跡外にも多少魔物が出る! あそこにも出るはずだな!」


 以前行ったハイクラウ山。

 あそこはそう簡単に行けない山だ。私自体空を飛べるので簡単に向かうことができるが。私は空を飛び、速度を上げてハイクラウ山に向かってみる。


 ハイクラウ山山頂についた。

 予想通り、誰もいない。ファンファンが誰にも狩られずにのしのしと歩いている。私は弓矢を構えた。

 ここがしばらく私の狩場となるだろう。


 私は弓矢でファンファンを狙撃した。

 ここは一応平原扱いってことでいいのか。私はファンファンを探しに遺跡の中に足を踏み入れたのだった。

 森でもないし、平原かといわれると微妙だし、砂浜、海ではもちろんないので出るかどうか疑問も少しあったが取り越し苦労。


「ここに気づいているプレイヤーはどのくらいいるかな? いたとしても登るのには時間がかかるぜ」


 これは飛行ができる種族の特権だな。

 私はファンファンを見つけ次第、弓矢で狙撃していく。ダンジョン内には出没しないという情報はあるので、あの遺跡には入らずにどんどんと倒していくのだった。


 夏休み、最高です。









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