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神殿へ

 私たちはそのまま下山することになった。

 ミミクは遺跡にいつもいると言うことなので暇があったら来るんやでと見送ってくれる。

 王都に戻ると、涙目のミノルがログインしていた。時刻はすでに七時。夜を迎えている。


「お疲れ、よく勉強できた?」

「サインコサインタンジェント……サインコサインタンジェント……」

「おーい、ミノルー?」

「はーっはっは! 僕参上! 学生である僕は辛いね……! テストなどというものを受けなくてはならないからね!」

「自分も今ログインしたであります」


 と、ミコト、ハルサメの二人もログインしたようだった。

 テストで追い詰められてるな。もとより、ミコトはテストがやばくて芸能活動休止してるしそりゃ不味いよなって話だけど。


「明日からのテストの準備は万端さ!」

「……えっ、明日テストなの?」


 と、ミノルがぽかんとそう言った。


「えっ……?」

「明後日からじゃないの?」

「お前は干支の猫か」


 こいつ勘違いしてやがる……。


「それにしても……自分の気のせいでありましょうか。ひとまわり、シグレさんの翼が大きくなってるような気がするであります」

「あ、気づいた?」

「……またあ!?」

「そんな大したもんじゃないよ……。ちょっと新たなエリア行ってただけだから」

「新たなエリア? なにそれ! そこでそうなれるの!? 行きたい!」


 と、ミノルがテンション高めに言っていたけど。


「でもそこの敵ってアンデッドだったんだよね」

「やだああーーー!」


 そういうと一気に行くつもりが無くなったようだった。

 私は四人に何するよ?と尋ねると、ミコトが地図を開き、ある場所を指さした。


「ここの丘行ってみないか? ここは王国の観光名所となっている神殿さ」

「神殿?」

「石段を登っていった先にはパルテノン神殿みたいなものがあって、中に偉い神様が祀られているそうだ。美の神ということらしい。僕はここに行ってみたいのだよ!」


 へぇ。だがしかし、そこは行けないのか黒くなっている。私はそのことを聞くと、多分大丈夫なはずと告げる。

 何故わかるのか。


「とりあえず思い立ったら吉日さ! 行ってみよう!」

「そうですね」


 私たちはその神殿に向けて歩き出す。

 歩いている道中、掲示板を覗いているとカイザーとショーグンが書き込んでいたらしく、掲示板は羨ましいという声が。


「なんだよ俺たちの天使に感謝って。お前らの天使じゃないっての」

「あっはっは! シグレと共にいると幸運にあやかれるからな。ハルサメがそうだっただろう?」

「むう。そうでありますな」

「うちあやかれてないー! 差別かこのやろー!」

「知るかよ……。私は幸運の女神じゃないんだから差別もクソもないっての」


 私はかなりというか、ものすごく運がいい方だけど他人にまでその効果があるかというと違うと思う。

 私たちは歩いていると、なにやら兵士が突っ立っている。


「止まりなさい。ここから先は行かせません」


 と、足止めしてきた。

 すると、ミコトがなにかを取り出した。それはなにかの紋章。

 その紋章を見ると、兵士は敬礼し、道を開ける。


「な、なにが……?」

「ああ、僕神官職についたのさ」

「し、神官?」

「回復魔法は使えないが光魔法は使える! はーっはっは! 爆発神官とは僕のことさ! さあ、ゆくよ!」

「ちょ、走るの!?」


 と、ミコトが元気よく走り出した。

 

「この先に封鎖されていた原因があるのさ! 僕はまだ解決できてなくてね! 手伝ってもらおう!」

「いいけど……なにがあるの?」

「それは見てからのお楽しみさ!」


 ミコトは何を隠してる。








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