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レアモンスター?それ、ただの害虫ですよ ~知らぬ間にダンジョン化した自宅での日常生活が配信されてバズったんですが~【コミック三巻発売!】  作者: 御手々ぽんた
第六部 人道

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剥離

 皆の注目を浴びながら、俺はゆっくりと目の前の存在、目黒さんの腹部に埋め込まれたドローンの機体に、小さくなった刀を滑り込ませていく。

 最初の目標は、この機体の切り離しだった。


 ──因果律の存在のまわりにこびりついている、無数の簒奪された魂をまずは解放して、と。


 それは一種の、言ってみれば解体作業に近かった。


 加藤さんが作ってくれたこの空間は、解体作業をするのに、とても便利だといえる。


 月を経由させてダンジョンを世界中に生み出し、それを橋頭堡にして、この世界に生きるものの魂を簒奪しようとしていた因果律。


 俺に対抗するために、因果律はその世界中に展開させていたダンジョンを回収して、更には目黒さんの肉体を使い、早川の魂を取り込んで顕在化したのだろう。

 なかなか手の込んだことをしているのが、解体する小刀を通じて俺にも伝わってくる。


 ──とはいえ、はた迷惑なだけだけど。


 慎重に俺は手を動かしていく。


 その指使いに迷いはなかった。


 闇と化したそれはコボルドだった時よりも、それどころか人の手指よりも自由自在で、ハンドメイド程度の嗜みしかない俺でも簡単に作業が進んでいく。


 ──因果律は、神としては、なかなかの存在感な訳か。


 因果律を解体する作業は簡単だが、その結果は激しいものがあった。


 それを解体するのに、この加藤さんが作ってくれた空間がなかったら、結構な被害が周りに及んでいたかもしれない。


 今も切り離した魂が一つ、荒御魂と化しかける。それも仕方のないことだろう。


 ──望まぬ形で異界へと連れ去られて、こんな醜悪な存在の一部にされてたんだしな。少しぐらい荒ぶるよね


 俺は同情を持ってそれを鎮めると、優しく解き放ってあげる。


 加藤さんとイサイサの作ってくれたこのスペースがあることで、俺は安心してその一連の流れに専念できる。

 そういうこともあって、俺は解体作業に勤しんでいた。


 ──よし、魂で出来た因果律の一番、外側の排除はこれで全部だな。


 解放された魂たちが、喜んでいるように虚空へと消えていく。

 果たして輪廻の輪のようなものがあるのか、ただ虚空へと消えるだけなのかは、それを見送る俺でもわからないことだった。





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もしまだコミカライズをご覧になってない方がいらしたら、この機会に是非是非、覗いてみてください~

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