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NPCがわたしを"推す"! VRMMO (あれ? 推してるのわたし!?)  作者: 麻莉
シーズン4 悪魔は嗤い、被造物は踊る 【3章:再起の女王】
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天使界へ、ようこそ

 良かった......流石に本当の名前があるよね。そのまま呼ぶのも抵抗があったし......

 にしても、彼女らの容姿。うん! 最高だ......天使、しかもカプリコーンと同じ大天使の地位を持つ彼女ら。綺麗で美しい!! うん! 控えめに言って素晴らしい見た目だ。天使のためか、身体が神々しいのは神聖な身体ですという意味合いかもしれない。触ったら、私が昇天するレベルの穢れを知らないご身体だな。露出の少ない衣装も、だからこそ良い部分がある。隠されているからこそ、想像の余地があるってもんだ。アハハ......ッ!


「「......」」


 限界まで目を見開き、私の顔を覗く形で見てくるヴァルゴとカプリコーン。うん......怖い。視線だけで人を殺せる目だ。普段は歪み合う悪魔と天使が共通の敵を倒すために手を組む。良い展開だ、好きだね私は。うん............ごめんなさい。


「と、ところで......どうやって天界へ」


 ラファエルが私の服......帝國ノ華闃(コノハナサクヤ)のポケット部分を指差す。輝く。


 ウィンドウが展開。



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  《解禁》


  【天界への通行証】が使用可能になりました


   ※解禁条件:①天使族と遭遇する。

          ②天使族からの一定上の好感度を所有


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「貴女様の持つ【天界への通行証】は天使族なら誰でも持つパス。純天使だろうと、半天使だろうと」


「勿論、上位天使の許可がないと使用できないけど」


「我々は貴女を認めた。今回の一件後も自由に行き来出来ます。ご活用ください」


 天使族と遭遇。カプリコーンで解禁条件が満たなかったのは、星霊だからか。


 私たちは透明な階段を登ろうとする。が———


「この階段、自由に出し入れ出来る?」


 3人の天使が首を傾げる。ウリエルが私の質問に答えてくれた。


「大丈夫だけど......それが?」


「ここは人が多い。これ以上、余計な騒ぎを起こしたくない」


 突然の天使の登場。謎の階段で街は騒然となっていた。


「なるほど」


「一旦、私の城に戻る。城から天界へ向かいます」















 天界へ続く階段。見た目は何千(だん)もある階段のように見えるが実際に歩くわけではない。

 自動で動く板。エレベーターの様に稼働する。


「皆も一緒に来なくても良かったのに......」


 一旦ボルス城に戻ったのは、プレイヤーに広まらない他に、アリエスと一緒に天界に行くためだ。

 謎の解呪方法。天界から持ち出せないなら、アリエスも天界に同行させるしかない。


「うんなこと言ってもよ」


「イモナちゃんをほっとくわけがないじゃん」


「天使界に行ってみたい気持ちもあるからね〜」


「アリエス。もう少しの辛抱だからね」


「はい......ありがとうございます、ユミナ様」


 アリエス含め、11人の星霊と一緒に天界イベントに臨んだ。


 雲に入る。刹那———周囲を光が襲う。神々しい光が止む。辺りを見渡す。


「綺麗!」


 神秘的な場所だった。雲の上の楽園が目の前にあった。


「雲の上歩けるとはね......」


 硬くなく、けれども通り抜ける訳でもない。非常に歩きやすい雲。私の【新時代の万有引力(ミルキーウェイ)】に似ているかも......


 白く輝く広大な天上。前方には巨大な白亜の門。


「扉が......っ!!?」


 巨大な門の扉が開く。


「さぁ、どうぞ、皆様」


 ガブリエルに促されるように、私たちは天門を潜ろうとした。

 既に私たちの前で待っていたウリエルとラファエル。開かれる門を背に言葉を発した。


「「ようこそ、天界へ」」

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