9、月夜と俺の誓いと
現在、宿屋祝福亭の部屋、103号室
この部屋は一人部屋で、トイレ付きである、
ハナと別れた俺は5千ゴールドで、
とりあいず、7泊泊まることにした。
3万5千ゴールドである、
残り残金6万5千ゴールドである、
「うーん、とりあいず、武器と冒険にいる道具等を買わねば、」
現在の時刻は夕方、
「薬草と魔法についての本、魔物についての本、図鑑がいいな」
まあ、すべては
「明日だな、で依頼の一つでも受けてみるか、」
まあ、簡単なものになると思うが、
「レンヤくん、夕食の時間よ」
明日の事を考えていると、
リリアンさんが夕食を呼びに来た。
「はい、今行きます」
俺は部屋を出て、
1階に食堂向かった
この宿屋・祝福亭は食事付きで
昼に頼んだら弁当を作ってくれる、
もう、サイコーだよ、
祝福亭、
食堂には俺と同じ冒険者たちが食事を楽しんでいた、
もちろん俺も食事目的だ、
「おお!」
俺の前には多くの料理
肉、肉、肉、スープ、サラダ、肉、パン、肉
肉多いなぁ!
「どんどん、食べてくださいね」
リリアンが料理を持ってくる、
「さすがに・・・この量は無理だろ」
「男の子でしょ、それにリリアが世話になったみたいだし」
「いや、世話になったのは俺の方なんだが」
「それにね、お母さんとお父さんがレンヤくんにって」
いや、リリアンの親とは、さっき会ったばかりだし
その時気に入られたのかな?
「まあ、いただくが」
祝福亭の従業員はリリアンとリリアンの母親と父親とバイトの娘が
3人ほどである。
「じゃあ、いただきます」
俺は手を合わせ、合唱
よし、食べるか
ガツ、ガツ、ガツ、
ズズーー
ガッ
「うまい、改めて思うが、この料理が異世界初めての食べ物だな」
「うんうん、いい食べっぷりだね」
肉が多いが、そんなのは関係ない、
異世界の食べ物ってこんなうまいんだな、
今日は何も食べてないからか、
「レンヤくん、まだ、いるかしら」
「いる!」
リリアンが料理を持ってくる、
俺は多くの料理を口に運ぶ、
むちゃくちゃうまい、
ズズー
「はあー、お茶が身体にしみる」
食後のお茶を楽しんでいると
「ただいまー」
玄関の方から声が聞こえた、
食堂は、玄関のすぐそばにあるので
誰が来たか丸分かりだ、
この声の主は
「おかえりなさい、リリア」
「うん、ただいま、お姉ちゃん」
「「おかえりー、リリア」」
「お父さんとお母さんもただいま」
リリアだった。
「あ、レンヤさんじゃないですか、やっぱりウチに来てたんですね」
「ああ、しばらく、世話になる」
「ゆっくり、していってください、」
俺とリリアは世間話をした、
初めての異世界の夜は深まっていく。
「じゃあ、レンヤさん、おやすみなさい」
俺とリリアは食事後、
食堂で少し話をした後
俺の部屋103号室へいく
階段にいる、
リリアの部屋は一階なのでここでお別れだ、
「ああ、おやすみ、リリア」
俺はリリアと別れ部屋に向かった、
「さあ、明日の為に早めに寝るか」
俺は部屋の鍵を開け、
自分の部屋に入った。
そのままベットにダイブした、
途端、今日の事を思い出した。
色々あったな、
神様と出会ったり、
ドラゴンと戦ったり、
化物と遭遇したり、
少女助けたり、
冒険者になったり、
本当に濃い一日だったな。
「はあ、本当に来ちまったな、異世界」
まあ、月華に感謝だな、
また、俺に生きる権利をくれた
俺に戦う力をくれた、
こんないい待遇で来れたんだから、
「だから」
うん、この月華がくれた、
「この命・・・・・・無駄にはできねぇな」
俺はベットから出て、
窓の方に向かった、
窓を開け、
俺は空を見た、
真っ黒な夜空、
光る、数多の星達
その中で一際目立つ、星を
俺は見つめた、
「この世界でもあまり変わらんな、夜空は・・」
その星とは
月である、
この世界の月は、
俺や月華の髪のように真っ白である、
「月華・・・・この月に誓おう、この命は無駄にはしない。」
この誓いを胸に俺は異世界を生きていく。
俺はベットに向かい、眠りに着いた。
俺の初めての異世界一日目が終了した。
「レンヤくん~、起きてる~」
リリアンの呼ぶ声で俺は目を覚ました、
知らない天井、知らないベット
ああ、俺は異世界に来たんだったな。
「レンヤくん?」
トントン、
リリアンがノックをした、
「起きてる」
「ああ、今起きたよ」
「そうなの?朝ごはんができてるから下にいらっしゃい」
「わかった、すぐに行く」
そう言うとリリアンは食堂の方に行った。
さて、俺は髪を整え、
水桶に入った水で顔を洗った、
この水は昨日の夜にこの宿にある
井戸で汲んできたものだ
「さあ、行くか」
俺は食堂に向かった。
さあ、朝ごはんの時間だ、
「あ、おはよう、レンヤさん」
「おはよう、レンヤくん」
リリアとリリアン姉妹が挨拶をした。
おお、朝から美人姉妹の顔が見れてラッキー
「おはよう、リリア、リリアン」
「さあ、席について、食事を持ってくるわ」
俺は空いた席に座ろうとしたが、
「こっちよ」
リリアが俺を呼んだ、
俺はリリアの前の席に座った。
「さて、レンヤさんは今日はどうするんですか」
「ああ、今日はとりあいず買い物かな、時間が余ったなら依頼を受けると思う。」
「依頼を受けるんですなら、」
「リリアにだろ」
「そうですよ、どんあ依頼がいいんですか」
「討伐系だな」
「討伐系ですか、あのステータスなら負けることはないと思いますが、」
と話し込んでいると、
「もう、ここでは仕事のあとよ」
と、リリアンが二人分の朝ごはんを持ってきた
「はい、どうぞ」
俺とリリアは手を合わせ
「「いただきます」」
食事を始めた。
うん、朝ごはんもうまい、
「では、レンヤさん、お姉ちゃん、私は行きます」
「ああ、いってらっしゃい」
「いってらっしゃい、リリア」
食後のお茶を飲んでいると、
さっき部屋に向かったリリアがギルドに向うところだった、
大変だな受付嬢も
こんなに朝早くから
「行ってきます」
リリアは祝福亭を出て、ギルドに向かった。
「さて、俺も行きますか、買い物に」
「レンヤくんも出るのね」
「はい、行ってきます」
俺はそのまま食堂を出て、外に向かった、
だって、【アイテムボックス】があるし
荷物必要ないし
腰に差していたショートソードも【アイテムボックス】の中だ
街は朝なのでそこまで人がいない、
俺は現在宿屋を出て、武器屋に向かっている、
武器屋は昨日の夜、リリアに場所を聞いてある。
「そこの道を左にっと」
左に曲がった先には、
大きな看板が飾っている建物
【武器屋ブラッソ】と書かれていた。
「ここか・・・・・よし」
俺は武器屋の建物の扉を開けた。
「・・・・・・・・・・・え、定員は」
中には人が一人もいない、
客も定員も
「えっ、どうすっかなこれ」
俺はとりあいず店内に
飾っている武器を見て回った。
?
あれは、ショートソードか?
うん、なかなか、いい武器じゃないか
俺はひと振りの剣をとってみた、
【ショートソード+4】
+4?
手に取ってみたことで剣の情報が脳に入ってきた。
ショートソードの強化番か?
そういえばなんで剣の情報がわかるんだ、
これも月華の恩恵か、
「ねえ、それを買うのかニャ・・・・・・・買うの?」
!!
俺は声の方を向いた
そこには猫耳の女性がいた。
栗色の肩まで伸びた髪
露出の高い服に
運動性しやすい短パン
グラマーな体型
うん、普通に美人だ
「いや、とってみただけだ」
「それに目をつけるとは、お客さんお目が高い、そのショートソードは親方が作った出来のいいものニャ・・・・・ものだよ」
少し恥ずかしそうにしながら言い直した。
ニャ、じゃダメなのか、
可愛いのに、
「あんたは店員か」
「そうだよ、私はサーシャよ」
「俺は冒険者のレンヤだ」
「レンヤね、でどんな物が欲しいの」
「そうだな、剣だな」
「剣か、そのへんに飾っているものじゃあ満足できないの?」
「うーん、俺が使ったらすぐに壊れちまうからな、もっといいのがいいな」
俺はショートソード+4を置いた
「そう、なら親方に頼むしかないニャ・・・・・ないよ」
また、言い直した。
「その親方さんは?」
「今、ちょっと依頼でいないのよ」
うーん、それでは仕方ない、
とりあいず消耗品として買っておくか、
「なら、ショートソードを5本くれ、」
「強化されてないものでいいの?」
「ああ、」
「わかったわ、1本2千ゴールドよ」
・・・・安いのか?
俺は5本分、1万ゴールドを
サーシャ払った。
俺はショートソードを5本、買った。
「まいどありニャ・・・・・・まいどあり!」
言い直すのかよ
可愛いけど・・・




