表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
116/627

114.デザートアプル


以前俺とアウレネは、デザートアプルという果樹を砂漠に植樹した。


その木に実がなっているらしいから、森の隣の砂漠へ様子を見に行くことにした。



「にゃんこさん、ほら!」


「にゃー(うそだろ)」



アウレネが指し示す。

木が成長しており、ピーマンみたいな形の実をたくさん実につけていた。

エルフ達がせっせと収穫している。


普通木って、伸びるのに何年もかかるはずだが。



『成長早すぎじゃね?』と書く。

まだ半年くらいしか経ってないはずだぞ。



「ふっふっふ~。この木はそういう品種です~。

幹が細いから木材には向きませんが、甘い実をたくさんつけるですよ~」



確かに、木は人間の腕より少し太いくらいの太さしかない。

それに背丈もアウレネと同じくらいしかない。

実がなったことで折れそうなくらい枝が下がっている。


アウレネはそのうちの1つを取る。



「にゃんこさん、どうぞ~」



猫ってりんご大丈夫なのか?

いや、そもそもこの貧相な実がりんごなのかどうかよく分からん。


【鑑定】っと。


――――――――――――――――――――――――

鑑定結果

デザートアプルの可食判定

結果:可能。種に注意すれば食べられる。

――――――――――――――――――――――――


問題なさそうだ。

よし、じゃあ食べるか。

いただきまーす。


かりっ。ぽりぽりぽりぽり。

……種を咬み砕く音だなこれ。

まあいいか。


味は……甘すぎ。

どんだけ果糖入ってるんだよ、これ。



「う~ん、美味しいです~」



横でアウレネがデザートアプルをほおばっていた。

俺にはきつい甘さだが、ネルやマック君が喜びそうだな。


皆で収穫したうち、樽2つ分くらいを分けてもらった。

明日宿に行った時のお土産にしよう。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ