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第154話



ーーーーーー

第5回公式イベント 

タイトル

【The New Stage】

開催期間

11月15日(土)12時から

概要

・4体のレイドボスを他のプレイヤーと協力して倒しましょう。

・レイドボスは以下の4体です。

[悦楽の沼地]

スワンプメガロドン

[雷鳴の小砂漠]

ストーム・ホエール

[旧ノーステルマ]

ヘルゲート・ガーディアン

[星喰みの洞窟]

ブラックホール・アビスアネモネ

・戦闘は同時にスタートします。戦闘には途中参加が可能です。

・イベント中、ボスエリアまで転移できるようになります。転移は各町の広場から利用できます。

・ボス戦で死亡しても再度戦うことができます。ただし死亡するとボスの侵攻ゲージが溜まっていき100%で討伐失敗になります。

・討伐失敗したボスモンスターとは戦えなくなります。

・ボス戦で活躍すると貢献度が溜まっていき、高いとランキングに乗ります。ランキングは各ボスごと別になります。


※今回のイベントの結果によっては今後のプレイに大きく影響が発生します。ご注意下さい

ーーーーーー


 なんか今までのイベントと違うね。説明を読み終えて最初に思ったのはそれだった。内容は前から予想していた通りの暴れている4体のモンスターたちとの戦闘……順番じゃなくて同時なのには驚いた。


(早く終われば他に参加……って感じのイベントかな?)


 まぁ、それは攻略組の楽しみ方。私は1体で充分。というかそろそろ……


トントン


「「「ウィル!」」」


 私がイベントの説明を閉じたのとほぼ同時、玄関が叩かれる音とバイオ・スライムの声が聞こえてきた。玄関の扉を開けると3匹のバイオ・スライムたちが跳ねていて、その内の1匹が私に封筒を差し出してきた。


「お使いありがとうね。はい、お礼」


「「「ウィル!」」」


 私はバイオ・スライムたちに呪詛氷晶の欠片をあげる。バイオ・スライムたちはそれを飴玉のように頬張りながら帰っていった。

 バイオ・スライムたちを見送った後、扉を閉じて封筒を確認するとクティアさんからの手紙だった。封を開け中身を確認する。


「分かっていたけどヘルゲート・ガーディアンの討伐命令か……」


 クティアさんからじゃなくて中央教会主導だけどね。各種神殿から人員を集めてヘルゲート・ガーディアンを討つ……神殿の総力で倒そうとしてるね。


「因縁のある相手みたいだしね……」


 前々から準備自体はしてある……勝てるかどうかは分からないけど。ヘルゲート・ガーディアン……見たのかなり前だけど思い出すと身体が震えてくる。


(色々なボスたちと戦ってきたけど……やっぱりあいつは別格)


 スワンプ・メガロドンやストーム・ホエールとかもね……でも不思議なんだよね。身体は確かに震えてくるけど……恐怖じゃなくて武者震いなんだよね。理由はきっと。


「クラゲ神……あれと戦ったからかな」


 この世のものとは思えない異形の見た目。一撃で十何人ものプレイヤーがやられる派手な攻撃。そして絶望感を与える大技……あれを見たらヘルゲート・ガーディアンなんてカッコいい見た目のボスだからね。


「とりあえず……開戦の日までメロンのレベル上げしとこ」


 その前にとりあえずクティアさんの所に行ってこよ……変な無茶振りされないと良いなぁ。私はそんなことを思いながら神殿に向かった。



 メロンのレベル上げ。やっぱり数を倒すには葉獣の樹海が1番。ついでに樹海の素材も集められるからね……アセロラとレモンに暴れさせておけば大抵のモンスターは片付けられるし。


「うちの範囲攻撃持ちの相性が良くて助かるね……」


 ブチブチと採取をしながら私は呟く。メロンの方にモンスターが寄ってるおかげで、私は安全に採取できてる。たまにこっちの方から襲いにくるやつがいるせいで気は抜けないけども。


(1回、目の前からステゴが出てきた時は腰抜けるかと思った)


 アセロラが瞬時に燃やしたけどね。あの時はちょっと採取に集中し過ぎた……ここの素材が魅力的なのが悪い。


「イベントが発表されて薬の需要が鰻登りしてるし……稼ぎ時だから採取はきっちりしときたい」


 百鬼夜行やナギの顧客からも依頼が入ってるしね……今回は個数に制限付けさせてもらった。そうじゃないと私の準備が終わらない……

 代わりにリスクありの強化薬を少し値下げして売るつもり。あっちは実験の過程で生まれた失敗作故にどんどん溜まってるし……素材がより強くなる程、実験の失敗数も増えるからね。


「ビリリリリ!」


「メララララ!」


「……プラァ」


 私が頭の中で色々勘定をしている間もレモンたちの戦闘音が背後から聞こえてくる。そろそろこの辺りのモンスターたちは引き寄せ切った気がするし……移動しようかな?匂いが充満し過ぎてちょっと鼻が痛くなってきたのもあるけど。


「君らは良いよね……匂いで苦しまなくて」


「メキュ?」


「ヒヤァ?」


 私はこの匂いで平気そうにしているライムたちを羨ましく思う。鼻が慣れてくれれば良いんだけど……麻痺してても鼻が痛くなってくるんだよね。若干涙目だし。


(鼻栓付けたいぐらい……人に見られると嫌だからしないけど)


 そもそも鼻栓してても貫通してきそう。それぐらい強い匂いだからね……悪臭の実も鼻栓貫通するって話だからメロンの匂いも貫通してくるでしょ。ここまで充満してれば。


「進化先が怖いなぁ……」


 そう思っている間に新しい狩場に移動完了。またモンスターたちを引き寄せてレモンとアセロラが片付ける……私が行ける最前線でこれだけ狩ってればそろそろのはず。


『個体名:メロンのlvが一定値に達しました。進化が可能となりました』


 遂にメロンのlvが進化できるまで上がりきった。非戦闘要員だから大変だった……私は苦労を噛み締めながら進化先を確認した。



進化は次回持ち越しです

あとちょっと忙しくなってきたので次の更新は遅くなります

本当に申し訳ない

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― 新着の感想 ―
メロンちゃんはどんなスライムに進化するのやら……
ここの文末、「あります」とか「なります」とかが抜けてませんか? >・ボス戦で活躍すると貢献度が溜まっていき、高いとランキングに乗ります。ランキングは各ボス毎に
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