第106話
ちょい短め
あと2月頭までほんのり忙しいくて更新が止まるかも
気長にお待ちください
『個体名:ライムのlvが一定値に達しました。進化が可能となりました』
色彩の迷宮での素材集めが一段落付きそうになった頃。ライムの進化のアナウンスが聞こえた……やっとlv60に到達したみたいだね。
(長かった……)
やっと第4進化させられる。どんな進化先になるか楽しみだね。早速、私はライムの進化先を確認した。
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▶︎進化先
セイント・スライムヒューマ
光属性のスライムヒューマの進化先の1つ
慈悲と慈愛の心を持った優しきスライムヒューマのみが進化できる
野生化の個体は過去100年以内には発見されていないが、とある国ではセイント・スライムヒューマを神と崇めた宗教が存在していた
原初のスライムに近い性質を持つ
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…………なんか説明文やばくない?神として崇められていたとか厄ネタ感が凄いんですけど?それに原初のスライムに近いって部分も知られたらヤバそう。
「でも進化先これだけだから……進化させるね」
「メキュ」
私はライムの進化を実行。進化後のライムは容姿には特に変化は見られなかった。だけどなんか圧のようなものが増した気がする……ステータスはどうなったかな?
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ライムlv1/80
種族:セイント・スライムヒューマ(第4進化)
HP:360/360
MP:750/750
スキル
《悪食》《打撃耐性・Ⅲ》《医療術・Ⅵ》《奉仕》
《慈愛の祝福》
HP、状態異常を回復させる液体を生成する
液体は自在に操ることができ応用が効く
生産に使う場合は薄めないと危険
《慈悲の祝福》
強い浄化効果のある液体を生成する
液体は自在に操ることができ応用が効く
生産に使う場合は薄めないと危険
《天使の加護》
回復効果を持つスキルの効果を1.5倍にする
《分体生成》0/10
分体を作り出す
分体は本体と記憶と経験を共有しており
本体の劣化能力を分体は有する
分体は本体から離れていても活動できる
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すぅ……思ったよりも強化されてる。治療液と浄化液に関しては別物になってるしね。
「ところで《分体生成》ってどんなスキル?」
「メキュ」
私がライムに聞いてみると、ライムが実際に使ってみてくれた。ライムの手のひらに普通のスライムと同じぐらいの塊ができ、ライムがそれを地面に下ろすと塊が変形していって……身長60cmくらいのマスコットサイズのライムになった。ご丁寧にメイド服も着てる。
分体は鳴き声を出したりはできず、使える能力はライムの第2進化の時ぐらいの回復と浄化能力……戦闘面では然程強い能力って言えないけど。
(これ生産の方では大助かりだね)
要するにお手伝いが増えた。ネックだった人員不足を解決してくれる能力……1番増えて嬉しい能力かも。10体も居るとか……丸薬丸めるのと瓶詰め作業から解放される。
「とりあえず帰って色々検証しようか。治療液使えなくなっちゃったし」
素材集め終わってないけど、薬の生産の根幹に関わるところが変化したからね……色々、把握しなくちゃ。ドランのlv上げもしたかったけどね……私は色彩の迷宮を後にした。
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「あー、これライム本体の液体は下手に使えないね……一滴で1番安い液体の回復薬30本分。効果が高過ぎる」
「メキュ?」
ライムの《慈愛の祝福》で作られた液体の検証を終え、関心というか呆れというか……1番安いHP回復薬はHP30%回復。単純計算で1滴600%回復するってことになるんだよね。オーバーヒール過ぎるし、実際はそんな数値じゃないけどね。
(流石に水で限界まで薄めると丸薬にはできないね……)
まぁ、そこは調整可能……薄める液体を分体の治療液にすれば丸薬にできるしね。
「分体の子たちも良い感じに働いてくれてるね」
私はルベリーと一緒に薬を瓶詰めしている分体ライムたちを見る。この子たち、台があれば調合で使ってるテーブルの上に来れるから色々作業できるんだよね。流石に調薬の鍋とかは無理だけど……ライムの経験が反映されてるから動きが良い。あと可愛いから目の保養にもなる。
(このスキル、他の子たちも覚えてほし……レモン、アセロラ、チェリモはやめてほしいな。あの子らが増えると収拾がつかなくなる)
増えて欲しいのはスチンとメロンかな?あの子らは作業あるから……メロンは増えても昼寝で仕事効率変わらなさそう。
「あの子はそろそろlv上げに連れて行くか……」
そろそろ上げないと他のみんなとのlv差が……ライムがかなり時間かかったし。
(メロンの能力アップは大事だからね)
うちの生産隊長してるもんだし……と、メロンのことは今は置いておこう。薬の方が大事。
「一応、ライムの新しい治療液での薬の作成は問題無くできる……単価がとんでもないことになりそうだけど」
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上級複合回復丸薬
▷効果
1粒でHPを75%回復
猛毒、硬直、昏睡を治療できる
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軽く作ったらこれよ?ライムの治療液に軽く素材を添加しただけで。これいくらで売れば良いの……
「とりあえず百鬼夜行とナギに少し卸して……プレマに流す値段決めるか」
反応でいくらで売るべきかの把握もできるしね……と、タイミング良くナギからメッセージ来た。『会って話できる?』って来てるから拠点に呼ぶか……とりあえず『中央神殿集合で』って送っとく。
「ナギ迎えに行くけど着いてくる?」
「メキュ」
「ノロォ」
私は薬の瓶詰めを分体ライムたちに頼んでナギを迎えに行った。ナギのメッセージ的にドランの合金化に使える鉱石の情報聞けるだろうし、楽しみだね。




