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会話が続く 叙事詩 赤
大丈夫か
何がです
病だ
大病なんだろ?
……はい
正直、私は長くないわ
死に神にキスされているのよ
いつからだ?
わかりません
わかっても、意味ありません
そうですよね
……悪かった
別に謝らなくてもいいですよ
無神経だった
俺の自分勝手が、また出てしまう
それを許せなかったのが、私の器が小さいからよ
あなたを自由に、羽ばたかせられなかった
時間が経ち
振り返る余裕が出来た
それにはこんなにもの、時間が必要だった
そうね
老いることで、わかり始める……皮肉よね




