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雨
屋根を打ち鳴らす
激しい雨音
いやが上にも
目が覚めた
目覚まし時計の
仕事を奪う
それくらいの
パッションを
雨は叩いていた
肌寒い春の朝
冬へ逆戻りと
行かないまでも
どこか不思議な
感覚だった
俺は窓を開けて
外を見ている
桜の蕾が
また堅くなって
雨が過ぎるのを
待っている
ふと目覚まし時計が
しゃべり出した
見ると
独り言を叫ぶ
時間になっていた
いつものワンパターンの
会話を
うざったいと
黙らせる
ふーっと
ため息を吐く
よし!
気合いをいれた
さて仕事に行こう
ストレスの巣が
今日も待っている




