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二人 会話その二 叙情詩 赤
いつからだ
死神と戦い出したのは
死神ですか
いつからでしょう
私に微笑みかけたのは
覚えていません
早い
まだまだ、人生を
楽しむことができたはず
あなたが一丁目一番地を
去ってから
私の心は
砂だった
幸せ、楽しみ、笑い
すべてが砂に染み込んで
すぐに渇いて
飢えていました
去ったことに
俺は悔いはない
自由を手にした
しかし今、後悔している
弱々しくお前を見たから
ここにあなたを呼んだこと
間違いではなかった
後悔と言う
言葉が聞けた
ここに来て
良かったとは思わない
しかし子供を育て
ここを守った
お前を俺は誇りに思う
俺は負けたことを
伝えに来たのかもしれない




