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距離
気になるアイツ
どこか遠い存在だった
いつも顔を合わせて
何気に仕事の打ち合わせ
口数は少なかった
ある日、アイツが
偉くなることがわかり
他の部署に行くことになった
正直、どうでも良かった
そんなヤツだと
思っていた
できるヤツは
偉くなるだけだ
冷めていた
異動日前日
仕事がいつも通りに
終わり家に帰る
矢先のこと
アイツから
挨拶されたのだ
意外、だった
アイツとの距離は
近くない
しかし、意外があってから
距離は一時的だが
近くなった
いずれは
なかったようになるだろう
距離は離れて行くだろう
少し恥ずかしく
少し悔しかった
それは俺がするべきだった
俺が縮めるべきだった
いずれ無かったものに
なるなら
俺からやるべき
そう思った
さて、帰ろうか




