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白い黒猫のタンゴ(短編集)

馴染み過ぎた男

作者: 白い黒猫
掲載日:2016/10/14

 出張に行った際、その事業所の人に最近職場で話題になっているカレー屋とやらに連れていってもらった。

 行ってみると昭和な感じの質素な作りの店で、元々老夫婦がやっていた三畳くらいの小さい小料理屋だったらしい。居抜き物件なようで内装も看板もそのまま使っているので武蔵という店名だった。近づくにつれ、カレーの良い香りがしてきて俺のお腹もすいてくる。

 中もカウンターのみで、そこに近所のサラリーマンが座っており、壁には味わいのある手書きのメニュー。【チキンカレー五百八十円】、【ビーフカリーが六百八十円】、【カツカレーが七百八十円】とある、そして浅黒い肌の店長が白い歯を見せ 愛想よく『いらっしゃいませ!』と挨拶してくる店長さん。俺は首を傾げてしまう。

「何にしますか!」

 ニコニコ聞いてくるので、ビーフカレ―を注文する。そして出てきた普通のカレーを見て俺は首を傾げてしまう。連れていってくれた人達が俺の反応をみてニヤニヤしている。


「……店長さんさ~出身ってどこ?」


 出されたカレーをシゲシゲ眺めながら店長につい尋ねてしまう。店長はその問いに人好きのする明るい笑顔を返す。

「何故かよく聞かれるんですよね。インドです!

 僕ってそんなにインドっぽくない顔なのかな~」

 いや、寧ろ分かりやすい程インド人的な顔はしている。そうじゃなかったらタイとか、あの近辺の国の人の顔である。

 しかしそこが不思議なのだ、何故インド人がインド風カレーでなく日本風カレーのお店をやっているか? 聞いてみると、日本に留学にきて、日本のカレーに嵌ったらしい。それにしても、日本に来てこんな佇まいの店で日本風カレーの店を出すって……馴染みすぎではないか? 



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